デジタルブックのある暮らし(6)

思ったより、読みやすいんですね。

ミュージシャン
高川 善和さん

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 今回、都内ライブハウスなどで活躍中のミュージシャン、高川善和さんに初めて電子書籍を使っていただき、感想を聞いてみました。

Q: ではまず、クリエでマイカ文庫で出版した「自腹でゴー」を読んでみてください。

高川: はいはい。…あ、思ったよりも読みやすいですね。うん、これなら全然読める。ぼくはパソコンの文字は読めないんですよ。なんか読みにくくて。でもこの文字だったら大丈夫ですね。縦表示になるのがいい。日本語はやっぱり、縦表示が読みやすいですね。ところでこの本、本屋さんで売ってるんですか?

Q: これは違いますが、そういうのもあります。話題になった「蹴りたい背中」も、電子化されていますよ。

高川: すげえ。本屋で売ってる本を、これで読めるんですか。どうやって買うの?

Q: インターネットでも売ってるし、携帯電話だったら公式サイトから販売サイトにいけますよ。

高川: そうなんですか。ぼくの周りの人間は誰もそんなことやってないので、知らなかったな。

Q: みなさん、携帯で本読んだりしてないですか。

高川: ないですよ。携帯では話をするか、メールするか。あと、ライブのチケットを買うとか。まあ、その程度ですね。

Q: じゃあ、今度は携帯電話で読んでみてください。

高川: あー、こんな風になるんですね。うーん、読めなくはないですけど、さっきのクリエのほうが見やすいですね。(しばらく読んでみて)あ、でもこれでも全然大丈夫ですよ。思ったより読みやすいです。やっぱり縦書きだからかな。…写真も入ってるんですね。写真が入るのは、いいですね。

Q: どうですか。使ってみて、これだったら使ってみたいとか思いますか。

高川: そうですね。これならやってみたいとは思いますが、どうやってこの本を買って、携帯で何をすれば読めるのかってことがわからない。たとえばそれをマニュアルで解説してもらったとしても、ぼくは多分そのマニュアルを読まないんですよ(笑)。周りにやっている人がいれば、その人に教えてもらって、少しずつやれるようになるのかもしれませんが…。

Q: ではそれができるようになったとして、紙の本と電子書籍、どっちがいいですか?

高川: こっちのほうが安いんでしょ(笑) だったら電子書籍ですよ。場所もとらないし。ただね、物として持っていたい、というような気持ちはありますよね。やっぱりMP3みたいな音楽データよりCDっていう感覚もあるんですよ。好きなアルバムは、ジャケットや歌詞カード、ライナーも読みたい。そういうのはありますね、確かに。

Q: なるほど。それはもしかすると、紙の本でもあるかもしれませんね。好きな本であれば、文庫よりハードカバーみたいな。

高川: そうですね。でも本に関しては、電子書籍が想像以上にいいってことはわかりましたよ。クリエ…でしたっけ。それが簡単に使えて携帯電話くらいの値段だったら、欲しいかもしれない。

Q: 最後に、高川さんお勧めの本を教えてもらえますか。

高川: 「生きるヒント」(五木寛之)。これはね、日常生活で特に意識していなかったけど、なんとなく違和感を感じていたようなことがパッとわかるようになる、見えてくるという、そういう本なんですよ。これを読めば、ものの見方が変わるというか、すーっと楽になるというか。タイトル通り、「生きるヒント」になります。読んだほうがいいですよ、これ。

Q: ありがとうございました。

【高川善和プロフィール】
「一世風靡」解散後に、ソロ活動を開始。精力的に都内ライブハウスや路上ライブをこなし、今だ忘れぬ青春の応援歌を歌い続ける。テレビ東京系アニメ「無限のリヴァイアス」のキャラクターソングを提供し、現在2枚のアルバムと1枚のマキシシングル、ミニアルバムを発売。
公式サイト「再び!俺、善和」

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