K-1 WORLD GP 2006が終わった。
結果的には、セーム・シュルトが2年連続のGP優勝。
シュルトは、準々決勝から
“番町” ジェロム・レ・バンナ、
今大会で引退する “4タイムス・チャンピオン” アーネスト・ホースト
“20世紀最後の暴君” ピーター・アーツ という、TVでもお馴染みになった、
K-1創世記から活躍する3選手を一夜にして倒しての優勝。
「遂に、世代交代か?」と言うのがもっぱらの評判である。
しかし、今大会のMVPは誰が見てもピーター・アーツだ。
決勝トーナメント出場を逃し、
リザーブマッチで武蔵を破り、レミー・ボンヤスキーの途中負傷によりトーナメント出場に至る。
今大会のアーツは、とにかくコンディションがいい。
バランスもよく、体が前に出ている。
リザーブマッチの武蔵戦など、安定して「楽勝」の雰囲気もあった。
そして「身長212cm 体重130kg」のセーム・シュルトと対戦。
これが、良かった。 今まで誰も手が出なかったセーム・シュルトに対して互角に闘うアーツ。
巨漢を前に怯むことがない。
今大会はアーネスト・ホーストの引退興行だ。
ホーストと時代を共に築いたピーター・アーツに熱い声援が集まる。
ホーストは準決勝でシュルトに敗れている。
「本当は、勝って優勝させたかった」というのが観客の心情だろう。
−−まさにこれは、弔い合戦。
オールドファンからしたら、 ホーストの引退興行でアーツがトーナメントに出てきた事は、 まさに「棚からぼたもち」状態。
決勝で「ホーストvsアーツ」なんていう対戦になったら一大事だ。
まさに、ドラマ(^^)
K-1の歴史を知れば知るほど、噛めば噛むほど味の出る興行だった。
追記:
ホーストといえば、“野獣” ボブ・サップとの一戦が印象深い。
それまで負け知らずのサップを倒したのは、的確に「肝臓」の部分を狙ったホーストの攻撃だった。
「肝臓周りの筋肉だけは鍛えられない」ということを初めてそこで知りました。
今日は、ここまで。