「シェアリング読書術」で、コマメに読書しています。
会社員
章仁さん
(1) 何を使って読んでいるの?
クリエのNX73Vと、携帯電話の802SH(vodafone)です。ダウンロードした電子書籍データを、この2台で使い分けて読んでいます。クリエでは「ブンコビューア」、802SHでは「電子ブック」という名前になっていますけど、どちらも電子書籍の閲覧ソフトです。
1台の端末でなく、2台使って読んでいるのは、どんな場面でも速やかに読書できるようにするため。「読書の役割分担」という意味を込めて、個人的には「シェアリング読書術」と呼んでいます。どういう風に使い分けているのかという点については、後ほどご説明しますね。
クリエの中でも、とくに僕の使っている「NX73V」は読書マシンとして最適です。これなら、テーブルに頬杖つきながらでもボタン1つで読み進められるんです。テーブルに置いて読書する時も、紙の書籍以上に楽にページ送りができますよ。勉強のために読書している時は覚えておきたい文章をメモしたりしますけど、このとき紙の本であれば片手で該当ページを押さえなければなりませんよね。クリエなら、そんな手間もかかりませんし、便利です。
(2) どういう時に読んでいるの?
電子書籍のメリットは、時間や場所を選ばないところだと思っています。本を読みたいと思ったら、すかさずクリエか携帯電話を起動しています。以前東京で勤務していた時は、始発から終点まで電車に乗っていたので、ゆっくり読書できたのですが、札幌での通勤は片道30分と短いので、少しづつ読み進めていくしかないんです。こういった「チョコチョコつまみ食い」的な読み方には、電子書籍がピッタリですね。
しかし、なにもかも電子書籍で読むということではないんです。自分の好きな推理小説は紙で買い、勉強のためのビジネス本は電子書籍で購入しています。小説は、残りのページ数を気にしながら気持ちを盛り上げて行きたいですし、結局は一気に読み上げてしまう事が多いので、紙の本にしています。しかし、1番のお気に入り小説はいつでも読みたいと思いますので、電子書籍でも購入し、携帯しています。
電子書籍で購入しているビジネス本は読んでいて楽しいものもあるんですけど、基本的には堅苦しいものですから、紙の書籍だと読むのに気合がいるんですよね。電子書籍だと、読む前に身構えることがないため、少しづつでも読み進めていけます。カミさんが試着室に入っている間とか、昼飯を注文してから来るまでの間、大きい方のトイレの時とか、『チョット』した時間でも携帯電話ならポケットから取り出してすぐに読めます。夏場は上着を羽織らずに昼に行くことも多いので、クリエを持ち歩かない事もあるんですが、携帯電話は肌身離さず持ち歩きますしね。
たとえば食後の珈琲を飲みながらとか、携帯の電源を切る電車や病院の中、商談待ちの時間など、カバンからクリエを取り出す程度の余裕があれば、クリエを使います。やはり少しでも画面が広い方が読みやすいので、クリエをメインで使っています。
(3)お勧めタイトルがあれば、教えてください。
小説は、繰り返し読みたいものだけ電子書籍で購入しています。最近では、石田衣良さんの『池袋ウェストゲートパーク』シリーズですね。この本を読んでいると、映像が頭に浮かぶんですよ。宮藤官九郎氏脚本、長瀬智也氏主演でドラマ化されたのでご存知の方も多いと思いますが、原作小説はドラマよりも疾走感があります。何遍読んでも飽きません。
ビジネス書籍としてのスタートは、非常にとっつきやすいという観点から、まずは戸田覚氏の著作を読んで見ることをお勧めします。『あの人の手帳が見たい』という本をご存知の方は多いと思いますが、電子書籍で『できる営業マンは値引きナシ接待ナシで1.5倍売る』という本が出ています。これ、いわゆるビジネス本初心者の方にはお勧めです。
また、電子書籍ならではというお気楽な英語入門書籍として『戸田奈津子さんと読む映画シナリオ』シリーズも面白かったですよ僕は『マイノリティ・リポート』『サイン』を買いました。