おいしいおにぎりを求めて南魚沼市へ

バンワーク

新潟県南魚沼市の「うおぬま倉友農園」が直営する「おにぎり屋」は、おにぎり愛好家の間で話題のお店。おにぎりマニアとしては、行かない選択肢はありません。ということで、新米の時期を狙って車を走らせました。

魚沼産コシヒカリと聞けば、多くの方が「日本一のお米」を思い浮かべるでしょう。しかし、その希少性をご存知でしょうか。実は、魚沼産コシヒカリの生産量は日本全体の米収穫量のわずか1%程度です。そして「おにぎり屋」で使用されているのは、その中でも特に評価の高い「旧塩沢町産コシヒカリ」。このお米の流通量は、日本の米生産量の約0.1%にすぎません。まさに、幻の米と呼ぶにふさわしい逸品です。

それだけではありません。この店では精米法にもこだわり、低加圧精米機を使用しているとか。通常の精米機より時間はかかりますが、お米を低圧でゆっくりと丁寧に精米することで、必要以上に削ることなく、割れや砕米を防ぐことができるそうです。

こんな極上のお米を使ったおにぎりを、おにぎり好きが放っておくはずがありません。私は朝9時半に到着しましたが、すでに長蛇の列ができていました。店内に入ると、目移りしそうなメニューが。明太子、鮭、塩、たらこ、味噌漬け、昆布など、定番から変わり種まで豊富に揃っています。土日祝日には焼きおにぎりも登場するそうです。どれにするか迷いましたが、お米のおいしさを最大限に味わうため、塩おにぎりと焼きおにぎりを注文しました。

お昼ごはんに食べるつもりでしたが、あまりにもおいしそうだったので我慢できず、車の中で一つ食べてしまいました。果たしてそのお味は…期待を裏切るはずもなく、お米の甘みが口いっぱいに広がり、しみじみと幸せな気持ちになりました。これぞ、極上の魚沼産コシヒカリというべき味わいでした。

「おにぎり屋」では、お米の販売も行っています。せっかくの機会なので、魚沼産こしひかり2キロを購入。お米と一緒に入っていた紙を見ると、美味しいお米の炊き方が記されていました。米を冷蔵庫で保存すると美味しくなることは知っていましたが、浸水時に冷蔵庫に入れるという技は初耳でした。早速、自宅で試してみようと思います。

「おにぎり屋」は、単においしいおにぎりを提供するだけでなく、日本が誇る最高級のお米の魅力を存分に伝えてくれる素晴らしい店でした。南魚沼を訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。きっと、あなたの「おにぎり観」が変わるはずです。

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。

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