先日、実家に眠っていた懐かしいデジカメ「カシオ EX-Z1000」を引き取りました。試しに撮ってみると、イメージセンサーの調子が悪いのか紫がかったり横線が入ったりして、その不思議な表情がどこか愛おしく感じられます。
EX-Z1000で撮影した写真には、どこか温かみが感じられます。紫の色合いや横線は、まるで偶然が作り出すアートのよう。たまに失敗に見える部分も、魅力的な「レトロ感」として映るのかもしれません。今の時代、AIが綺麗に加工してくれるスマホの写真より人間味が感じられるのは、古いカメラならではの魅力かもしれません。
最近、若い人たちの間でもオールドコンデジが注目されていると聞きます。いわゆる「平成レトロ」と呼ばれるこのスタイルは、懐かしさとともに写真撮影の楽しさを改めて感じさせてくれます。いつも使っているカメラをたまに古いカメラに変えてみる。それだけで、予想外の発見や新しい魅力に出会える気がします。
なぜ、こんなに壊れたカメラに惹かれるのでしょうか。おそらく、それは完璧さではなく、偶然の中に生まれる「温かみ」や「意外性」に心が動かされるからかもしれません。撮るたびにどんな写真が出るのか、ちょっとしたドキドキ感があるのも、このカメラならではの楽しみ方です。どんな瞬間が写るか、見るたびに新しい発見があるから、使っているだけで心が躍ります。
古いデジカメを手にすると、今のデジタル技術では味わえない、どこかほっこりとするレトロな魅力に気付かされます。私もこれから、壊れた部分も含めたカシオ EX-Z1000の写真とともに、いろんな風景や思い出を撮り続けたいと思います。皆さんも、たまには古き良きカメラを手に取り、その不思議な魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
コメント