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ホワイト餃子、初体験



 先週から、無用のトラブルが増えている。話を聞いてみると、みんなちょっとイライラしてるみたい。たしかに季節柄、あるいは社会情勢柄、なんだか気ぜわしくなってきたけれど、こんなときだからこそ、ひと息ついて、落ち着いて。


 昨日、彼氏と喧嘩した娘。「今日は自分いたわりデー」と決めて、入浴剤だの、お風呂で使うマッサージ道具だの、バラの香りのボディクリームだの買い込んで、お風呂でのんびり過ごしていた。喧嘩したからって、カリカリ怒っていても疲れるもんね。そういうときこそ、お風呂で贅沢気分を味わってリラックスしようとしている娘って偉いなあと思った。


 そんなわけで、「連邦」の吉野健太郎さん、「えんにゅ〜す」のYenさんと一緒に、亀有まで「ホワイト餃子」を食べに行くことになった。なぜ「ホワイト餃子」かというと、最近吉野さんがこれにハマっていて、「食事? いいよ、餃子にする?」しか言わなくなったから。特に「餃子が食べたい!」というテンションではなかったのだけれど、そんなに言うなら食べてみようか、というノリで出かけた。


 亀有駅からタクシーに乗り、ホワイト餃子の店に到着。焼き餃子3人前と水餃子2人前を注文し、まずはゆず焼酎とウーロン茶で乾杯。


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 昔の音楽話に花を咲かせながら、餃子を待つこと数分。テーブルに運ばれてきたのは、まるでおまんじゅうのような餃子だった。


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 これを、まずはタレをつけずに食べる。まわりの衣はまるで揚げパンのようで、中の具にはしっかりと味がついている。さくさくっという音が気持ちいい。これはいける、と、さらに箸を伸ばす。かなりのボリュームだが、食感が軽いせいか、パクパク食べられる。


 ちなみに、普通はタレにつけて食べるようで、Yenさんはしょうゆと酢、ラー油を入れて食べていた。テーブルには、ラー油の底にたまっている沈殿物のような辛味調味料もあったけれど、あれを入れる勇気は私にはなかった。Yenさんは面白がって入れていたけれど、辛くなかったのだろうか?


 結局、閉店ギリギリ(21時半)まで粘り、餃子をすべて平らげて店を出た。たしかに、とても美味しかった。これなら、吉野さんが通いたくなる気持ちもわからないではない。ただ、彼が唱えた「餃子完全食説」には、正直納得しかねる。「中には野菜と肉、外の皮はたんぱく質。これは完全食でしょう」と主張する彼にYenさんは「たんぱく質じゃないだろ。炭水化物だろ」と突っ込まれていたけれど。