ライター仲間の「まる」さんは、子供の頃バレエを習いたかったそうで、その夢を、オトナになってからかなえた。ライター業、奥様業をこなしながら、バレエ教室に通っている彼女の背筋はスラリと伸びて、とてもきれい。いくつになってもやりたいことは、臆せずやってよいのだと教えてくれた人の一人が、彼女だった。
小さい頃、私はピアノレッスンに通っていた。ヤマハ音楽教室に始まり、小学校時代はピアノの先生の家に通って、普通にバイエル、ハノン、ソナチネを習っていた。中学に入る頃、クラブや遊び(決して勉強ではない)が忙しくなり、自然消滅的に止めてしまってからは、自己流で好きなように弾いてばかりで、とくに練習らしい練習はしていなかった。
それが大学に入り、バンドをやるようになって、改めてピアノと真剣に付き合うようになると、わからないことだらけで、「ああ、もっとちゃんと練習しておけばよかった」と後悔することしきり。バンドをやる仲間は、自己流で練習している人が多く、「そんなん、いまさら」というのがおおかたの意見だとは思うのだが、それでも私はもう一度、ちゃんと誰かに教えてほしかった。
それは、たぶんピアノの弾き方だけでなく、どこでブルースが生まれ、どこからロックが生まれて、ブルースやジャズのDNAを残しながら、ロックがどのように広がってきたのかということ。あるいは、コード進行やスケールに一定のルールがあるのであれば、その基本的な考え方や、応用方法などを覚えて、自由自在に操れるようになりたかった。
そう思い始めた頃、タイミングよく水城先生からメールが届いた。それは「Music Lesson for Musicians」の案内だった。
Music Lesson for MusiciansのHP→http://www.juicylab.com/piano/
一回のレッスンは、約1時間。この1時間の間に、ピアノのレッスンはもちろん、音楽の歴史、音楽理論など、ありとあらゆることを教えられる。あまりにスピーディで、たまについていけなくなることもあり、前回からR-09で録音しながら教えてもらうようにしている。
改めて考えてみると、こういうことをちゃんと教えてもらえる場って、あまりないような気がする。学校の音楽でも教えてくれないし。こういう場所が、もっとたくさんあればいいのに。ところが、現在はまだあまり生徒がいないようで、このままだと将来的にはレッスンをやめてしまうかもしれない…とのこと。それじゃ私が困るので、ちょっとここで紹介してみた。
名前こそ「Music Lesson for Musicians」となっているが、別にミュージシャンでなくても、生徒になる資格はあるようなので、音楽の基礎から覚えておこうという人や、ちょっと興味がある人は、この機会に、レッスンを体験してみてはいかがだろうか。
ちなみに、スタジオメンバーズという会員制度があって、そこにグループで登録すると、スタジオが空いている時間であれば好きなだけ使える(=バンドで練習できる)というサービスもあったと思う。バンドの練習場所を探している人は、お得かも。ちなみに、私はそのスタジオメンバーズなので、空いている時間であれば好きなだけレッスンが受けられる。