真花の雑記帳 Neo

・ネットがあれば、雑誌は不要ですか？という記事をみて。

　安田理央さんのブログに、「tumblrにハマってみて雑誌の死を感じた」というエントリがあって、そこから以下、引用。

　ネット時代になり、ネットのリアルタイム性を実感するようになると、ライターとして雑誌で仕事をした時のタイムラグがどうしようもなく気になって来ます。原稿書いて、一ヶ月も経ってから世に出るなんて、遅すぎるよ。一ヶ月も経ってたら、書いた時と状況も考え方も変わってるかもしれないし。というわけで、月刊誌は論外だし、週刊誌だってニュース記事以外は数週間前の入稿だし、新聞だって一週間前入稿です。書いたら、すぐに読んでもらいたいじゃん。一ヶ月も待ってられないよ。出た頃なんか、書いたことすっかり忘れてるよ。（原文から改行位置を変えています）

　リアルタイム性という点では、たしかに雑誌はネットに勝てないだろう。しかし私は、実はもうひとつ別の点にも注目している。それは、ブログの出現によってアマチュア作家（ライター）が増えたのと同じように、tumblrの出現によってアマチュア編集長が増えるのではないかってこと。

　tumblrに自分でエントリを書いている人もいるにはいるが、多くの人は「リブログ」機能を駆使し、ネットで見つけたテキストや写真を拾って歩いている。各tumblrオーナーのオリジナリティが決まるのは、その拾い方というか、癖。この人のtumblrは私の趣味にあっているとか、この人のは読んでいて考えさせられるとか、この人のはとても刺激的だとか。これが、いわゆる雑誌でいう「編集長の方針」に近いのではないかと。

　いろいろ見ていると、中にはめちゃめちゃ多くの人からフォローされているtumblrもあったりして、それを見ると「なーるほど」と納得したり。人気の高いtumblrを作るというのも、その人の才能のひとつに違いない。そうすると、将来的に、もしかしてtumblrオーナーの中から天才編集長が出てくるのかもしれない。