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サンシャイン牧場は、やめられない

 mixiアプリ、どれも途中で挫折してやめたんだけど、サンシャイン牧場だけは止められない。なぜこれだけこんなに続いているのか、たまに自己分析をする。

 たとえばこのゲームは、時間が過ぎた分だけ植物や動物が成長するので、時間の経過を客観的にとらえる物差しになる。なにかに夢中になって時が過ぎるのを忘れたときも、サンシャイン牧場をみると「ああ、こんなに時間が経っていたのか」とわかる。反対に、たいして何もせずにぼーっと過ごし、「すっかり時間を無駄にしてしまった」と悲しくなった時も、サンシャイン牧場の植物や動物がしっかり成長しているのを見て、「この中ではしっかり成果物ができている」と安心したりする。

 また、あまり交流のないマイミクさんと、地の底のほうでゆる〜くつながることができるというのも、このゲームの長所かもしれない。表立ってメールを交わしたり、電話をしたりはできないけれど、いつもなんとなく「あの人は今、どうしているのかな」と思いながら、そっと乾いた地に水をまいたり、虫を取り除いたりしている相手とは、久しぶりに会ったときもすぐに仲良く話ができるような気がする。「いつもお野菜、いただいてばかりでごめんなさいね。今度、うちの野菜ももっていってね」なんて会話も、二人の距離を縮めるいいエッセンスになるかもしれない。

 とまあ、理由はいろいろ考えられるけれど、私にとってこのゲームがやめられない一番の原因は、マイミク永嶋恵美さんの存在だ。彼女は、自分でも認めている通り、めちゃめちゃヘビーなゲーマーだ。彼女の作品「せん-さく」に、とことんやりこむゲーマー主婦が登場するが、あれはおそらくご自身の経験も混ざっているのだろうと思う。逃亡劇の途中も、オンラインゲームの結果が気になって、ついPCをネットにつなげてしまうあのヒロインの姿は、私の中の恵美さんイメージと重なる。もちろん、ご本人はとても多忙な作家さんなので、今はそれほどやりこんではいないと思うが、過去には数々の伝説をお持ちだろうと推測する。

 そんな彼女も、サンシャイン牧場をやっている。まるで依存症のように、起きてから寝るまでずっと畑を気にしている私とは違って、彼女は忙しい合間を縫っての参戦だと思うが、それでもいつの間にかスルスルっと私の隣をすり抜けて、ランキング1位の座を奪ってしまう。そうすると私のゲーム魂に火がつき、「なにがなんでも王座を奪還する!」と張り切ってしまうのだ。最近では携帯からもアクセスできるようになり、外出先でもちょくちょく牧場を覗いてケアしたりするほどの熱中ぶりだ。自分でも、よくそれだけ熱中できるものだと感心する。

 おそらく恵美さんがいなかったら、数ヶ月前に飽きてやめてしまっていただろう。ディスプレイの向こう側にいつも好敵手の存在を感じているから、今も変わらずファイトを燃やしてこのゲームを続けていられるのだと思う。なかなか直接ご本人にお伝えする機会がないので、今日は日記を借りて恵美さんにお礼を言いたい。ありがとう、永嶋恵美さん。これからも遊んでくださいね。
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コメント (1)

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