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いい風が吹いている

 このところ、やたらと忙しい。一気に仕事が押し寄せているようなイメージだ。うっかりtwitterに「つぶやく余裕がほしい。なんでこんなに忙しくなってきたの? 不況終わった?」と書き込んだら、とある方から「終わってないですよ」と冷静に突っ込まれてしまった。ちょっと勇み足すぎたか。

 ようやくProject Palm 2が出た。また、1と2の立ち読み版も出た。発売早々、電子書籍有料部門ランキングで5位まで上がり、嬉しい限りだ。1を読んだ方のレビューも、読んでいて胸が熱くなるものばかりだった。レビューを読みながら、この仕事をしていてよかったなぁと、しみじみ感動してしまった。

 ちょっと恥ずかしいのだが、実は私もApp storeからProject Palmを購入して読み直している。そして、改めてiPhoneで電子書籍を読む喜びを実感している。この広い画面は、電子書籍を読むのにちょうどいい。大きすぎず、小さすぎず、文字も写真もよく見える。キンドルやiPadの画面も、きっと電子書籍にむいていると思うが、気軽に持ち歩けるかというと、ちょっと難しいような気がする。携帯電話に慣れてしまうと、ポケットに入るサイズ以上のものを、持ち歩こうとは思わないものだ。となれば、今の日本社会に受け入れられる電子書籍リーダーは、ギリギリiPhoneサイズまでじゃないか。

 現在、マイカの電子書籍を少しずつiPhone用に作り直し始めている。正直、みなさんに読んでもらいたい気持ち半分、自分が読みたい気持ちが半分だ。このサイズで読める電子書籍がもっと増えてくれば、この先わたしの老眼が進んでも、きっと快適に本が読めると思う。そうなると、結局この仕事は自分のためにやっているのかもしれない。なんて自分勝手な人間だろう。しかし元来、人間とはそういうものだ。「人のためにやる」のではなく、「自分のためにやる」という動機が一番強く、一番パワーがあるのだ。だから、これからも私は電子書籍を作り続けようと思う。そして、自分が読みたい本、皆さんに読んでもらいたい本を、もっともっと出していこうと思う。

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コメント (4)

BloodOcean:

同感すぎます。ソフトウェアアップデートでiPadに入ってる電子書籍リーダーソフトウェアをiPhoneにも提供しないかなと。両機種同じiPhoneOSですし。

雑誌の電子書籍にはiPadは薄くなったという感じでいいかもしれないけど。
新書とか文庫本とかの単行本のリアル書籍はiPad本体より遥かに小さいですから。小説読むにしてはiPadは大きすぎる。
新書とか文庫本とかの単行本にはまさにiPhoneのサイズがぴったり。


同じiPhoneOSで、そして同じストアで配信するわけですから、共用化してほしいです。

BloodOcean:

せっかく専用閲覧アプリ作ってiPhone向け電子書籍を配信してるのに、今度は共通規格EPUB。
ほんま、iPhone向け電子書籍配信会社の皆様お察しします。
もうちょっと早く始めてくれたらね…

EPUBだったら、海外にSony Readerとかいろいろ出てるから、iPad向けに作ったEPUBデータで、海外の電子書籍に参入できるし。

真花:

こんにちは!

ePubは、日本ではあまり有名ではないですが
世界では結構スタンダードな規格みたいです。
iPad進出を考えるのであれば、ePubは避けられないですね。
iPadは画面サイズが大きいだけに、可能性は広がりそうです。
そこにもちょっと、ワクワクしたりしています。

ただ、日本人は小さいものが好きですからね〜
iPadがどれほど受け入れられるか、ちょっと様子見ですね。
私は4月下旬、買ってみるつもりです。

BloodOcean:

iPadは電子コミックでは、1ページそのまま見れるメリットがありますね。 普通の電子コミックでは、コマを移動してやっと見れるというデメリットがありますし。

ぜひ、iPad/iPhoneのマルチプラットフォームで展開してほしいところ。>iPad向けの電子書籍配信

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