本日、某メディア掲載記事の取材に同行。テーマはEラーニング。都内某所(某ばっかですいません)の大学にお邪魔して、最近の日本のEラーニング事情についてお話を伺った。その時、感じたことを少し書いておこうと思う。
昨年末、私は大学で勉強がしたくてしょうがなかった。それで、いろんな大学の資料を取り寄せ、社会人学生を受け入れてくれるシステムについて調べた。私は、特に資格が欲しいわけでも、大学卒業証書が欲しいわけでもない。どうしても知りたいことがあり、それを教えてくれる場所を求めていた。ところが、取り寄せた資料には、「このコースを終えるとこんな資格がもらえますよ」「この資格をとっておけば、こんな職業に生かせますよ」的なことばかりかいてあり、私が知りたいことを誰が教えてくれるのか、どこにいけば教えてもらえるのかと言ったことは書いていなかった。それで、すっかりがっかりしてしまった。
その時、こう思った。「すべての大学が講義をオープンにして、誰でも聞けるようにしてくれたら、それだけでいいのに」。たとえば、本を読んでいて「この本を書いた先生の話を聞いてみたい」と思ったら、その大学にいって講義を傍聴するというようなことだ。それができるのでれば、私はこんな資料を集めたりせず、話を聞きたい相手を探せばいいのだから。
今日お話を聞いた限りでは、この私の希望がEラーニングで叶えられるという。つまり、大学での講義は録画され、デジタルアーカイブとして保存され、誰でも自由にそれを閲覧できるようになるというのだ。もしこれが全国的に当たり前になったら、全国の大学教授の講義がすべてデジタルアーカイブになり、その大学に行かなくても、自宅で聞きたい教授の講義が聞けるようになるということになる。さらに、もっと素晴らしいことに、このアーカイブはずっと保存できるのだから、その教授が存命しなくなった未来にもその講義を受けることができるようになる。それこそ、私が思い描いていた理想の世界だ。
現在の日本では、まだまだ大学のEラーニングに対する取り組みは十分ではなく、デジタルアーカイブが行われている授業もほんの一握りとのこと。Eラーニングが広まれば、いろんな事情で十分な教育を受けられなかったような地域や人たちも、等しく教育を受けられるようになるだろう。知識を望むものに、速やかに与えられるようになるだろう。そのためにまずやらなければいけないのは、講義をデジタルアーカイブとして保存すること。それはちょっと、青空文庫の活動に似ているような気がした。
写真は、本日ランチでいただいた、神保町ボンディの欧風カレー。
コメント (3)
海外の大学ではあるのにねえ。
むかし、受けたい講義があって、学生でもないのに、その講義に忍び込んだことがありました(笑)。
投稿者: マロエスト | 2010年04月13日 18:20
日時: 2010年04月13日 18:20
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投稿者: landscaping newark | 2010年12月31日 11:57
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投稿者: Majandra Delfino | 2011年01月01日 08:40
日時: 2011年01月01日 08:40