イチオシはやっぱり新・手帳機能!
「クリエ」は初代機から使っています。メールやネットブラウズ、文書作成にはあらゆる端末を試しましたが、こと個人情報管理(スケジュール、アドレスなど)に関してはほとんど「クリエ」でやってきました。どの「クリエ」もよいところはありますが、手帳として使うのであればやっぱりTH55が一番いいですね。なんといっても、新・手帳機能(クリエオーガナイザー)。私の場合、以前から「KsDatebook」も併用していますが、これ一本でも十分実用的です。
スケジュール確認の連絡があったときって、カレンダーにメモするじゃないですか。あの手軽さを初めて実装したのが、このTH55です。ボタンひとつで予定表が起動し、そこでスケジュールを確認しながらその場でスラスラと書き込むのって、とても自然ですよね。特に電話で対応しなければならない時に、無理な姿勢でもとりあえずメモがとれるのが便利です。こういうときは、スタイラスを使わずに指でささっとメモしています。急いでいる時こそTH55の良さを実感しますね。
月間表示は、文字で使っています。アイコンは、特に使っていません。その代わり、色をつける機能をよく使っています。打ち合わせは青とか、遊びは緑とか、忘れてはいけない予定はピンクとか、用途によって使い分けています。この色は週表示でも反映されるので、ただ文字だけで書いておくより見やすくてよいですよ。齋藤孝氏という人の三色ボールペン管理法というのがあるんですが、新・手帳機能の色分け機能を使えば、「クリエ」でも十分応用できます。
アイコン機能は、普段はあまり使わないのですが、目立たせたい予定には敢えてつけるようにしています。めったに使わないからこそ、目立ちますからね。友だちの誕生日にはプレゼントアイコン、飲み会にはグラスのアイコンをつけておくと、わくわく感も一層高まるというものです(笑)。
アドレス帳もいいですね。新・手帳機能になって格段に使いやすくなったと思います。これまでのアドレス機能は、検索スペースに名前を書きながら絞り込む方式だけでしたが、実際に使ってみると「あいうえお」タブで探すほうが便利でした。これも、紙の手帳とインターフェースが近いからでしょうね。
文字入力については、デクマ手書き入力を使っています。日ごろ書いている漢字やひらがなで入力ができるし、認識率が高く、とても実用的です。入力スペースが大きくて、書きやすいし。目の検査を受けたあと、目薬の影響で目がぼやけてパソコンからメールが出せず、とても困ったことがあったんですが、その時も TH55に助けてもらいました。メールのフォントを大きくすれば文章も十分読めますし、返事を書く時もデクマだったらどうにか使えるので、とても助かりました。
仕事のパートナーとして大活躍!
私はよく取材に行きますが、その時はTH55がICレコーダー代わりになります。メモリースティックPROは512MBですので、よい音質でかなり長時間に渡って録音できます。それに、相手にICレコーダーと意識されないので、警戒されずによくしゃべってもらえるんですよ(笑)。これまでかなりの取材をこなしてきましたが、音を録っているということがわかってしまった、ということはまだ一度もありません。あとで気づいて「あれ、もしかして録音してました?」と聞かれたのは、確かソニーさんの取材の時だけだったはず(笑)。自宅に戻ったら、その音声をメモリースティック経由でPCにコピーすればバックアップOK。原稿を書くときは、その音声データを聞きながら現場の雰囲気を思い出しつつ、執筆します。
ところで、なぜか私の会社はラジオでCMを流しておりまして、その音声データを常にTH55に入れて持ち歩き、あちこちで自慢しています。TH55はスピーカーも内蔵しているので、ヘッドフォンを使わなくてもある程度音が聞けるんですよね。取材や打ち合わせの合間に誰かれともなくお聞かせしたりするんですが、「こういうのもやってるんですか!」と、結構盛り上がりますよ(笑)。こうして打ち解けておけば、後の商談も意外とすんなり通ったりします。
パワーポイントやPDFの資料は、あらかじめメモリースティックにコピーしておいて、Picsel Viewerで確認します。前は全部印刷して持ち運んでいたので、いつもカバンが重くなり、肩もこりましたが、今はTH55のおかげで荷物を軽くできてうれしい限りです。取材先に行くときは、「便利機能」の路線図を活用します。地方出張の時、乗り換え駅がわからなくなって大変困りましたが、リフィルのことを思い出して事なきを得ました。ふだんの乗り換え確認はもちろんですが、地方の路線図までしっかり入っているから、いざというときも安心ですね。
この薄さもスマートでいいですね。他の機種だったら、液晶を保護するためにケースやカバーをつけなければいけませんが、TH55には最初から液晶カバーがついているので、スリムなまま使えるのが気に入ってます。カバーをしたまま使えるハードボタンがあるから、電車の中では開かなくてもそのまま使えますし。
バッテリーの持ちがいいのも助かります。音楽を聴きながら移動し、取材先では音声録音に使い、帰りには電子書籍を読みながら帰ったりしますが、バッテリ残量が気になったことはありません。さすがに大阪出張の時は「大丈夫かな」と不安になりましたが、携帯電話のバッテリは残り少なくなっても、TH55は全然大丈夫でした。先日の出張のときは、ダウンロード購入した「ぷよぷよ」で夢中になって遊んでいたせいか、東京ー大阪間があっという間でした。
また、画面が縦長のワイド液晶であるということも大きな魅力です。私はよく「クリエ」で電子書籍を読んでいるのですが、縦長の画面は本に近いから、とても読みやすいですね。もう正方形の世界には戻れません(笑)。本体も軽いから、電車の中で長時間片手で持っていても、それほど苦になりません。「クリエ」だと、手軽に本が買えて一度に何冊でも持ち歩けるので、飽きたら別の本に変えればいいし。本当に、活字中毒の私には最高のモバイル端末です。
女心をくすぐるスリム&ビューティ
よく「仕事目的ならおしゃれじゃなくていいだろう」という声を聞きますが、それは女心を理解していらっしゃらない(笑)。ビジネスにはビジネスなりのおしゃれがあります。どんなに便利なPDAが出たとしても、野暮なデザインだというだけで使うのを躊躇してしまう、それが女心です。TH55は、ボディが薄くて無駄がなく、一見シンプルだけど中身は多機能。できる女はこうでなければ!と思わせてくれる魅力的なデザインです。
もちろん、遊びにも使っていますよ。去年から「Yahoo!オークション」にハマっています。落札間際になると何度も何度もアクセスし、入札状況をチェックします。落札できるかどうかは、最後の数秒まで分かりませんからね。一時たりとも目が離せません。パソコンの前に座ったままその時を待てればいいんでしょうが、忙しい主婦としてはそういう訳にも行きませんので、台所にも洗面所にもTH55を連れていきます。この裏技で、これまで数々の逸品を入手しました。
ところで私は通販で服を買うことが多いんですけど、いつも一回にまとめて買うものだから、後になっていったい何を注文したのか思い出せないことがあります。その服にあったベルトや靴を買おうと思っても、なかなかイメージできず、大変困っていました。最近はカタログの写真をTH55で撮影し、データベースとして保存するようにしています。こうしておけば、いつ何を買ったのかすぐに確認できますし、そのイメージにあった小物を後で買い足すこともできます。ついうっかり似たような服を買ってしまったり、組み合わせに困るような服ばかり買ってしまうといったトラブルを防ぐのにも役立ちますよ。
TH55は、使う感覚が紙の手帳によく似ています。初めてPDAを使うという人や、デジタル手帳として活用したいという人には、これをお薦めしたいですね。「クリエ」ならではの音楽プレーヤーや動画再生ソフト、そして31万画素のカメラもついていますので、使い方を工夫すればとても便利なツールになります。たとえば、予定表に写真を貼って日記みたいに使ったり、音声メモを貼り付けておいて、あとで確認したり。私にとって「クリエ」PEG-TH55は、仕事も遊びも応援してくれる、とても頼りになるデジタル手帳です。
(2005/5/1掲載記事)