■プロレスリング・ノア 小橋建太復活へ
12.10 プロレスリング・ノア日本武道館大会に、
腎臓がんの摘出手術から退院した小橋建太が来場する事が決まった。
退院後初めて、公の場に現れることになる。
「12月10日、武道館に行く。自分の口からファンのみんなに あいさつしたいと思ったんだ。自分の中で、
今年のケジメとしてファンのみんなの前に姿を出してもいい時期じゃないかと思ってね。自分が元気だと
いう姿を見せたい」
小橋は以前、膝と肘を5度に渡り手術し、
395日間もの間リハビリを繰り返し、2002年に復活。
しかし、復帰戦での無理がたたり、再び左膝を痛め以降欠場。
約半年、再復帰試合を行い、
2003年03月には、三沢光晴を破って第6代GHCヘビー級王者に就く。
(この試合は、この年のベストバウトに選ばれている)
「絶対王者」の誕生――。
その後、小橋は、
現在プロレス界で最も権威あるとされるGHCヘビー級王者を
2年間に渡り、連続13回防衛する。
人は彼を「絶対王者」と呼んだ。
2006年06月。右腎臓に腫瘍が見つかり、無期限の欠場へ。
小橋は、誰からも愛されるプロレスラーだ。
師匠・ジャイアント馬場からは「休む事もトレーニングのうちだ」と諭され、
初めて練習を止めるほどの実直さ。
地方の小さな体育館でも決して手を抜かない、
ファンを裏切らない姿勢。
自分にとっても、大きなヒーローだ。
小橋は、格闘技経験なくプロレスに入門している過去がある。
一度サラリーマンを経験し、裸一貫で京都から上京。
まさに「努力」で積み上げられたレスラーである。
「若い人が自殺したりしているけど、生きていれば絶対にいいことがある。人生はつらいことも多いけど、
頑張って乗り越えれば いいいことがあると思って頑張らないと。自分はこういう身になってやりたいこと
ができないし、食べたいものも食べられない。だけど必死になっている。まだ試合はできないけど、武道
館のリングにオレが立つことで何かを感じてもらいたい。そしてオレも元気にしてほしい。みんな、頑張ろ
うぜ」
その一言に重みを感じる――。
自分の手元にはもちろん、12.10日本武道館大会のチケットがある。
「生」の言葉を受け止めようと思う。
今日は、ここまで。