2006年12月15日
■(前編)12.10 プロレスリング・ノア 日本武道館大会
−三沢が勝って、小橋が復活する日− (前編)
12.10 プロレスリング・ノア日本武道館大会に行く。
これで今年は、ノアの武道館大会すべてに行ったことになる。
季節の移り変わりが美しい。1月の武道館は雪だったっけ。
12月だというのに、九段下の坂は黄色の木々が連なっている。
心なしか人が多い。武道館最上段には立見の客も見えていた。
注目の「三沢vs丸藤」のGHCヘビー級選手権は、
44歳・三沢光晴の怒涛の攻めで丸藤が敗れる。
雪崩式タイガースープレックス’85→エメラルドフロウジョン→タイガードライバー’91
→そして、雪崩式エメラルドフロウジョン→三沢の勝利 !
私は同い年の丸藤を応援していた。
観客もてっきり「新時代」を待ち望んでいるものばかりと思った…しかし。
会場は、割れんばかりの「三沢コール」。
「まさか?!」というのが正直なところだ。
自分はもちろん「四天王プロレス」世代。
三沢の絶頂期の強さをリアルタイムで観てきた世代だ。
――ここにきて、原点回帰なのか。
非常に複雑な気持ちだ。 しかし、もし仮に丸藤が勝ったとしても、
――三沢という偉大なレスラーの灯がこれで消えてしまうのか。
と、思ったに違いない。 それほど、今回の試合は微妙だった。
丸藤が負ける姿も見たくないし、
三沢が負ける姿も見たくない。あまりに切ない。
試合途中にポツリと呟いた。
――これは、結果を見たくないな。
ただ一つ言えることは、
三沢光晴というレスラーは、あまりに偉大であるということだ。
(後編へ)
by シンリ at 14:38