マイカ ランチAWARD’09
毎年恒例、「マイカ ランチAWARD」の季節になりました。
秋葉原、御茶ノ水、湯島近辺のおいしいお店を、
毎年、独断でランキング形式にしてご紹介しています。
対象になるのは、その年にオープンした店、
または、私が初めて訪れた(発掘した)店となります。
秋葉原に買い物に来て、食事処に迷ったとき、
ぜひ、参考にしてみてください。絶対に損はさせません!
それでは、どうぞ!!
第3位
「500円ランチ」特集
ランチタイムに秋葉原周辺を歩くと、気になることがあります。
それは、ワンコイン(500円)で食べられるお店が増えたこと。
どうやらデフレの影響から、ランチの低価格化が進んでいるようです。
そこで、選りすぐりのお店をいくつか、まとめてご紹介することにしました。
題して、「500円ランチ」特集です。
どのメニューを食べても、
「これで500円は安いよな〜」と感じさせてくれるものばかり。
浮いたお金でお買い物、というのも大いにアリですね(笑)。
昭和食堂
おすすめメニュー:スタミナ丼、ジャンジャン焼き定食
レトロなポスターやBGMで彩られた、店内。
店内に入ると「はーい、いらっしゃい!」と劇団風の掛け声で
店員さんが出迎えてくれます。最初は少しばかり照れくさくなります。
おすすめは、スタミナ丼。丼、味噌汁、生卵つきで500円。
しかも、期間限定で450円になる時もあります。
にんにく醤油の風味が漂う豚肉は、ジューシーなのに、まったく油っぽくない。この食べやすさは、かなり驚きます。胃にもやさしい。
この丼のユニークなところは、味付けをカスタマイズできること。
(1)特製タレをかける(さらに、特製辛味をかけるとおいしい)
(2)レモン汁+ブラックペッパー
という2種類の方法があるので、私は左半分を(1)、右半分を(2)にして、
真ん中に生卵をかけて食べています。一度に二度おいしい作戦です。
スタミナ丼と言えば、秋葉原にもある某「伝説のお店」が有名ですよね。
しかし、「伝説のお店」は味付けができないため、どうしても飽きてしまうんです。また、肉質も昭和食堂のほうが食べやすく、私はこちらのほうが好きです。
KIICHI
おすすめメニュー:焼豚チャーハン、五目チャーハン
500円前後でチャーハンが食べられるお店は、秋葉原周辺でもいくつかあります。しかし、ここのチャーハンはレベルが高く、満足度が非常に高いです。
外側パラパラ、内側ふっくら。そして、程よい味付け。
添えてあるスープも、とても上品です。
そして、これだけでも満足なのに、
なんとこのチャーハンは大盛がデフォルトです。
うまい、安い、そして多い。
最強の500円チャーハンに感服してしまいます。
牛丼+味噌汁で、正確にはワンコイン以内に収まってしまう、サンボ。
ここを語らずして、秋葉原のワンコインランチを語るべからず、というところでしょうか。
女性にはちょっと敷居の高そうな店内に入ると、
牛丼屋特有の匂いが立ち込めてきます。
そこで興奮し、すっかり牛丼モードで臨戦態勢です。
とにかく、お肉がおいしい。この牛丼を食べると、
いかにチェーン店の牛丼が大量生産されたお肉であるか、
ということに気がつかされます。
肉質から味付け、家庭的な味噌汁まで、
将来にわたって語り継がれていく牛丼となることでしょう。
チェーン店ですが、あえてピックアップしてみました。
博多風龍? 替え玉2玉無料? とんこつのチェーン店?
おいしいの? 結構いろんなところにあるよね? 安かろう云々じゃないの?
疑心暗鬼で食べてみたのですが、
これが500円(替え玉2玉無料)とは思えないクオリティ。
とんこつスープは、少々(いい意味での)臭みがあり、
九州で食べた本場のとんこつを思い出させてくれます。
あえて苦言を呈すなら、麺の味。
せっかくスープが及第点なので、麺がもう少しおいしければいいのにな、
というところです。けれども、いつも替え玉を頼んでいます。
そのほか、チェーン店系では、
ゴーゴーカレー(普通のカレー500円、ロースカツカレー600円)や、
てんや(天丼500円)もあります。「500円ランチ」が非常に熱い!
秋葉原方面から一歩外れた昌平橋通りに、お店があります。
カウンター席のみの店内には、オシャレなジャズのBGMが流れ、
中央には、ガラス張りの向こうで炭焼きしている姿が見えます。
たどんの焼肉丼のすごいところは、
まるで、本当の焼肉屋さんで焼いたようなお肉が出てくること。
普通のお店であれば、鉄板で牛肉を炒め、焼肉のタレを絡ませて、
丼にしたものを焼肉丼と呼ぶことでしょう。
しかし、たどんは炭火でお肉を焼いているため、
一口、口に入れただけでも驚きます。「あ!この肉すっごいおいしい」と。
しかも、壷に入ったキムチが食べ放題。
甘めのタレに絡んだカルビと、ピリリと辛いキムチを交互に食べると、
口の中がキュッと締まって、いい感じです。
難点をいうと、成人男性の場合、並盛では少し全体の量が少ないかも。
ご飯の量も、チェーン店の牛丼の半分ぐらいと考えていいでしょう。
そのため、最初から大盛を注文するのが無難だと思います。
中央通りから離れているので、結構穴場かもしれませんね。
本年度の第1位は、秋葉原UDXビル3Fにある串助です。
飲食店が集まるUDXビル3Fですが、
一見すると見落としてしまいそうな位置にお店があります。
私も言われるまでは気が付きませんでした。
ここの焼き鳥丼は、絶品中の絶品です。
「昼間だけど、ビールはちょっと飲めなくてもいいから、無性に焼き鳥食べたいなぁ。そっか、UDXに焼き鳥屋があったか。まあ、そこで食べて気を晴らすか」と、軽い気持ちで焼き鳥丼を選ぶと、えらいことになります。
焼き鳥を食べた瞬間、
鶏肉が新鮮であるということが、すぐに伝わってきます。
焼きあがりもふっくらしていて、品のある脂身が楽しめます。
モモ肉だけでも満足なのに、
丼中央にあるつくね(普通のつくねとしそ巻きの二種類)と、
ご飯の上に散りばめられたそぼろのクオリティの高さに驚きます。
特に、そぼろは味がギューッと凝縮していて、味が濃い。
ごはんがメチャメチャ進みます。
お値段は750円ですが、これで750円はちょっと安いんじゃない?と思えるほど。そんじょそこらの焼き鳥丼とは、あらゆる点で異なる一品です。
余談ですが、1つ思ったことが。
以前のマイカ ランチAWARDでも上位にランキングした、
ヨドバシAkiba 8Fにある芋蔵 BARの塩豚カルビ丼と合わせると…
「牛」……たどんの「カルビ丼」
「豚」……芋蔵 BARの「塩豚カルビ丼」
「鳥」……串助の「焼き鳥丼」
と、丼もので牛・豚・鳥の三役揃い踏みです。
この3つはとてもクオリティが高いので、ぜひ3つ制覇することをオススメします!
毎週木曜日深夜、テレビ東京で放送されている「モヤモヤさまぁ〜ず2」。
さまぁ〜ずの二人と大江 麻理子アナが東京のマイナーをブラブラと歩くだけの番組です。番組のキャッチフレーズは「世界一ドイヒーな番組」です。
この番組の名物(?)の1つに、各地のお店に入り、
ランチを食べるというお時間があります。
お店に入る入らないは、「お食事大臣」の大竹さんが決めるのですが、
モヤモヤした外観(決してオシャレではない)が1つの基準になっているようです。
湯島の回では、ロジェが取り上げられました。
ロジェはユニークな店構えで、入り口が2つあります。
しかし、店内は1つにつながっていて、
奥に進むと厨房は1つ。レジも1つ。店員さんも一緒。
これだけでも、非常にモヤモヤしています。
そこでの3人の反応が凄かった。
特に三村さん。「ロジェ正解!ロジェうめ〜」を連発して、
とてもおいしそうにガツガツ食べていました。
さらに後日、今まで訪れたお店のランキングを決める
「モヤさま美味しい飯ランキング」という回で、なんとこのロジェが総合ランキング2位を獲得しました。
こうなると、モヤさまファンの自分が行かない訳にはいきません。
どこにあるのかな〜と、あらかじめネット上で検索して行ってみると、
事務所からビックリするぐらい近くにありました(笑)
さっそく、名物の塩ラーメンを注文。
とてもやさしい味で、化学調味料の臭みがほとんどありません。
家庭的ながらしっかりした味付けで、とてもおいしいです。
後日は、しょうが焼き定食を注文。
これもまたおいしく、甘み控えめでブラックペッパーがかかって食欲をそそります。
店内で写真を撮っていると、店員さんが
「さまぁ〜ず(の番組)観てきたの?」と話しかけてくれました。
おそらく、そういう人が多いのでしょうね。
「遠くから来たんですか?」と聞かれたので、
「ええ北海道から〜」とウソはつけなかったので「職場が近いもので…」と
。すかさず、「…なので、また来ますね」と付け加えて帰ってきました。
なぜランクインしていないのかというと、
(いい意味で)食べた瞬間の飛びぬけたインパクトがないからです。
でも、これを言い換えるなら、家庭の味に近いような、
安心して食べ続けられるお店である、ということなんですよね。
安心、癒し、ほっとする――これがロジェに抱いた私のイメージです。
来年はロジェに通う回数が増えそうな気がします。