はじめに

 風俗が大好きで遊びまくっているうちに、気がついたら風俗ライターなんてものになっていました。そうなると体験取材などで、仕事としてイヤというほど風俗遊びをすることになるわけですが、それでも客としても遊びたくなるのです。自分の行きたい時に行きたい店に、ちゃんとお金を払って! そう、風俗ってお金を払うところにも、面白みがあると思うのです。決して安くはないお金を払うからこそ、当たったとかハズしたとか、一喜一憂できるのですよ。それもまた風俗の醍醐味なのです。
 てなわけで、僕は仕事とは別に、よく風俗で遊んでいたのですが、じゃあ、それを連載にしようという話になりました。いや、実は最初は「ヤンチャエックス」(司書房)という雑誌で急遽穴埋め記事が必要になって、でっちあげたコラムだったんですが、2回掲載されたところで同誌が休刊。そして「実話スーパー」(桃園書房)に舞台を移して本格的に連載を開始。気がつけば「実話スーパー」が休刊するまでの足掛け5年に渡る、僕にとっての最長連載になっていました。
 ええ、ここに書いてある風俗体験は本当に全部自腹です。はっきりいって、赤字の連載でした(笑)。なもんで、僕の遊びたいように遊んでいるため、やたらと池袋が多いとか、人妻ヘルスが多いとか、偏っているのはご容赦。
 しかし、連載も5年ともなると、僕の趣味や状況もずいぶん変わっているもんだと、改めて読み返して実感しました。連載の最初の方だと「若い子好き」だなんていってるのに、だんだん人妻ヘルスばかりに行くようになってるし、後半は書き出しが「忙しい」「疲れた」ばかりだしねぇ…。三十代も前半と後半では、色々変わるってもんですな。
 それでは、単なるイチ風俗好きの風俗日記、お楽しみ下さい。

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