緊急時に備える iPhoneへの「命の情報」登録

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先日、妻と旅行した際にちょっとしたトラブルがあった。妻が突然「胸が痛い」とうずくまってしまったのだ。いつもであれば、かかりつけの病院に駆け込むところだが、旅行先ではそうもいかない。

とりあえず、ネットで近くにある病院を探しだし、車で30分ほどかけて行くことにした。病院では、問診の後、レントゲンやCT、心電図などの検査を行い、その結果は「疲れ」という診断。大事には至らなかったのは幸いだが、肝を冷やした。

その際「旅先でも、情報を正しく病院に伝えることができているか」という漠然とした不安を感じた。

かかりつけの病院であれば、病気/怪我などの既往歴や現在の健康状態といった情報を持っている。医者とも面識があり、症状や状況の説明などもしやすい。

しかし旅先の病院は、そのような情報はもっていない。往診で、ひと通りの説明はするものの「抜けがあるかもしれない」、「必要な情報を伝え切れていないかもしれない」、「そもそも病院に専門医がいるのかもわからない」と、不安に感じてしまったのだ。

病院が必要とする情報を適切に伝えることができれば、このような不安は解消されるかもしれない。今回は往診で情報を伝えることができたが、意識不明といった状態の場合には、受け答えすら難しい場合もあるだろう。

どんな状況であっても、血液型や持病/アレルギーの有無といった命に関わる情報については、病院や救助隊に対して正確に伝えたいものだ。

実は、iPhoneにはこれらの情報を病院に提供できる機能が用意されている。その機能の使い方や設定を覚えておくといい。

style.nikkei.com

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。

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