筆者は今年、スマホ「Galaxy S8+」と「Galaxy Note8」を購入した。そのどちらでも入手したのがGalaxyシリーズをスタンドアローンVRデバイス化する純正アクセサリー「Galaxy Gear VR with Controller」(1万5500円、以下Gear VR)だ。
Gear VRはGalaxyシリーズのスクリーンをディスプレーとして使い、VR体験を可能にする「VRゴーグル」。Galaxyシリーズのために専用設計されているので、視野角が101度と広めだ。Galaxyシリーズには有機ELディスプレーが使われているので映像も美しく、銃を撃つ、剣で斬るといった操作が可能なモーションコントローラーも付属している。汎用VRゴーグルと比べると群を抜いた完成度と言えよう。
同じくスマホと組み合わせてスタンドアローンVRを可能にするアクセサリーとしては、Galaxyシリーズ以外のハイスペックスマホでも広く利用できる「Google Daydream」があるが、VRコンテンツはGear VRのほうが質・量ともに上だ。グラフィックのクオリティ、ゲームの作り込みともに大きな差がある。
筆者の一番のオススメVRコンテンツは「Drop Dead」。襲い掛かるゾンビを多彩な銃器で撃退するガンシューティングゲームだが、複数ステージが用意されており、シナリオも練り込まれている。実際、最後には泣ける。ゲームシステムだけではなく音声メッセージもしっかりと日本語化されているのも嬉しいところ。990円の有料タイトルだが、1~2時間はたっぷり遊べ、何度でも楽しめるので、GalaxyシリーズとGear VRを入手したら真っ先に購入してほしい作品だ。
もちろんVRの体験としては、PC接続型の「Oculus Rift」や「HTC Vive」のほうがリッチだ。またGear VRでは、頭や手の方向は認識されるが、位置は取得されていないので、たとえばジャンプやしゃがんだり、移動といった動作は行えない。それでもGear VRではどこででもプレイできるというメリットがあるし、なによりGalaxyシリーズを持っていれば追加出費は1万6000円前後とVRデバイスとしては格安。Galaxyシリーズを持っているなら、買わなきゃ人生損すると断言できるほどの必須アイテムだ。
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