格安SIMは、大手携帯電話会社のネットワーク設備に相乗りする形で提供されている。その多くは、NTTドコモやKDDI(au)のネットワークを使っている。
だが、2017年に入ると、「b-mobile」(日本通信)や「U-mobile」(U-NEXT)からソフトバンクのネットワークを利用した格安SIMが登場。なかでもb-mobileではデータ通信に加えて音声通話にも対応した製品を扱っている。
2017年11月には、「b-mobile S 990ジャストフィットSIM」(以下「ジャストフィットSIM」)の販売が始まった。ジャストフィットSIMは月1GBから15GBまで実際の通信量に応じて月額料金が決まる段階制の料金プランを採用しており、最も通信量が少ない月は月額990円で利用できる。
手頃な料金で使えるジャストフィットSIMだが、動作確認済み端末はソフトバンク版とSIMフリー版の「iPhone」シリーズ(iPhone 5以降)に限られる。Androidなど他のスマホ端末については、SIMフリースマホだけでなくソフトバンクで販売された機種であっても対象外となっている。
つまり、ジャストフィットSIMが最適なのは、ソフトバンク版の中古iPhoneを持っているユーザーだ。それらのユーザーにとって新たな選択肢となるジャストフィットSIMは、NTTドコモのネットワークを利用する格安SIMよりもお得なのだろうか。
今回は、ジャストフィットSIMのサービス内容をチェックするとともに、音声付きSIMのシェアが大きな「楽天モバイル」(楽天)と月額料金を比較してみたい。
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