かつて、多くのモバイルユーザーを熱狂させた幻の名機「HP100/200LX」(HP)。本連載の読者であれば、一度はこの名前を耳にしたことがあるだろう。
これが、ミニPCの名機「HP200LX」。「HP100/200LX」のヒットの影には、なにがあったのか?
HP100LXは、1993年に米ヒューレット・パッカードから発売された、“手のひらサイズのIBM互換機”。発売当時、まだ日本語版は出ていなかったが、ユーザーの手で日本語化が進められ、この熱意がメーカーを動かした。1999年に発売中止が発表されたときは、大規模な署名運動が繰り広げられ、社会現象にまでなったという、いわくつきのモバイル端末である。
今回登場するのは、新宿の紀伊國屋書店アドホック店の販売員として、HP100/200LXの人気を影で支えていたエバンジェリスト、植木正道氏。当時は「“新宿教会”にいる初老の紳士」と呼ばれ、親しまれていた。その植木氏に、改めてHP100/200LXの魅力について語ってもらった。(※聞き手=PDA博物館初代館長 マイカ・井上真花)
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