「誰でも買えて、誰もが使えるPDAを」PDA普及のため、新たなビジネスモデルをしかけた男

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昨年開催した「PDA博物館」イベントでは、「PDAを葬ったのは誰か?」という話で盛り上がった。そこで出てきたのは、「iモードが流行ったから」という説と、「sigmarion(シグマリオン)など、キャリアブランドのPDAがあまりにも安価だったため、ほかのPDAメーカーが価格競争で勝てなかったから」という説。

今回、連載に登場するのは、当時NTTドコモブランドのPDAの商品企画開発リーダーだった入鹿山剛堂氏。同氏は、「sigmarion」を安価で提供できる仕組みを検討し、いわゆる「リカーリング型ビジネスモデル」を編み出した。今回の記事では、そのときの状況や背景について、当事者の立場から説明する。(※聞き手=PDA博物館初代館長 マイカ・井上真花)

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井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。

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