小さいガジェット大好きな秋葉です。
今回は、BlackBerry KeyOne、Gemini PDA、HP200XLのキーボードについて書いていこうと思います。
■BlackBerry KeyOne
BlackBerry KeyOneは、ハードウェアキーボード付きのスマホ。Android OSを搭載しています。古い端末なので、レビューやスペックなど語り尽くされている部分もありますが、秋葉のお気に入りスマホです。
画面下部に小さなQWERTYキーボードがついており、立ったままキーボード入力できます。日本語の入力も問題なく、メールやLINEで快適に返信できます。移動中でも原稿の修正ができるので、かなり役立っています。
しかし、KeyOneを使い始めた当初は、このキーボードが打ちにくいと感じていました。
KeyOneのキーボードを打つためには、画面下部を両手で支える必要があります。しかし縦長のスマホでは安定したホールドができず、入力しようとしても本体がぐらついてしまいます。その結果、入力も遅く、誤入力ばかりでした。
そこで、KeyOneの背面にバンド(リング)を貼り付けたところ、入力のしやすさは格段に改善!
右手の中指・薬指をバンドに掛けることで、スマホ本体が安定しました。入力しやすくなった上、誤入力も格段に減りました。
この工夫だけで、KeyOneの利用シーンが大きく広がったのです。KeyOneの入力に難があると感じている人は、ぜひ背面にバンド(リング)を試してみてください。
■Gemini PDA
Gemini PDAは、ノートPCのようなクラムシェアル型のPDA。Android OSを搭載した端末です。元々クラウドファンディングで話題になった端末ですが、リンクスインターナショナルが取り扱いを始め、量販店などでも購入できるようになりました。
1.4mmのキーピッチを確保したQWERTYキーボードで入力は快適。膝の上や机などで、かなり快適に文章を書くことができます。キーボードは、ノートパソコンとほぼ同じ感覚で使うことができます。
エディタを使えば、ちょっとした文章も入力できます。アイデアメモや取材メモの整理、原稿執筆など本格的な文字入力でも活躍できる端末です。
ただし、Gemini PDAの横幅が広いため、立ったまま両側をホールドして親指だけで入力するのは困難です(手が大きい人なら問題ないのかもしれませんが…)。なので、使うシーンを選ぶキーボードという印象です。
■HP200LX
HP200LXは、1994年に発売されたDOSマシン。Gemini PDA同様クラムシェル型の端末です。現在は、販売が終了しているため購入するためにはオークションサイトなどを使うことになります。
小さなボディにテンキー付きのキーボードを搭載しています。キーボードが小さいため「小指を使わない」ようにすることでタッチタイプできます。テンキーもついているので、数字の入力も快適。両手でHP200LXをホールドし、親指のみでもタイプできるので、立ったままでも問題ありません。いつでもどこでも入力できるキーボードです。
アプリが少ないため、用途を選びますが、エディタで文字を入力するのであれば、これほど使いやすい端末はありません。
問題は、古いアプリしかないことや、ネットワークとの接続が難しいこと。Gmailでメールを送受信したり、Googleカレンダーで予定を確認したり、ネットブラウザでニュースサイトを見たりする、というようなことはHP200LXではできません。
また、HP200LXをセットアップするための障害が多いのも問題です。日本語化するためのDOSの知識が必要になる上、autoexec.batやconfig.sysの書き換え、EMSなどの設定も不可避。さらに日本語入力に欠かせないFEP(いわゆるIME)の入手が困難となっています。端末としては完成度が高いのですが、誰にでもお勧めできる代物ではないのです。
KeyOne、Gemini PDA、HP200LXのキーボードを比較しましたが、秋葉は全部の端末を持ち歩いて、その都度使い分けています。KeyOneは移動中に使いやすいですし、喫茶店などではGemini PDAを使っています。文字の入力に集中するならHP200LXを使っています。(ちなみに、取材があるときはiPadも持ち歩きます)
それぞれできることが違うので、使い分けることであまり問題なく使用できています。ただ、多くの端末を持ち歩く必要があるため、鞄が重くなってしまうのが難点ですが…。
(秋葉)
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