ノイズキャンセリングイヤフォンをデジタル耳栓にする

レビュー&コラム

 うるさい音が苦手な秋葉です。聴覚過敏というわけではないと思うのですが、混雑した電車や騒がしい場所にいるとけっこう疲れてしまいます。

 そんな僕がノイズキャンセリングイヤフォンをデジタル耳栓代わりに使ったら、生活がかなり快適になったのでレビューしようと思います。

 先日、「QUIETCONTROL 30 WIRELESS HEADPHONES」(Bose)を購入しました。Bluetoothで接続するタイプのワイヤレスイヤフォンです。首に掛けるネックバンド式で、バッテリー持続時間は最長10時間。

 Bluetoothイヤフォンは、バッテリーが小さいケースが多く、長時間使える商品は少ないのですが、これなら全く問題ありません。遠方の出張でもバッテリーがなくなってしまう、ということはなさそうです。

 このQC 30は、イヤフォン部のマイクが周囲の音を広い、その逆位相の波形を生成することでノイズを低減します。音は波なので、その波を打ち消す波をQC 30が作り出す、という仕掛けです。

 周囲の騒音に邪魔されず、音楽を楽しめるというのがQC 30のウリだと思います。(QC30は、量販店などでもサンプルがおいてあることがあるので、購入前に、ノイズキャンセリング機能を実際に試してみることができます)

 このQC 30は音楽をかけなくても稼働できるため、デジタル耳栓として使うことができます。

 デジタル耳栓として使うには、「BOSE CONNECTアプリ」というスマホアプリが便利です。このアプリは、ノイズキャンセリングレベルを調整できるほか、スタンバイまでの時間を変更することができるのです。スタンバイまでの時間を長くすれば、音楽を掛けていなくてもノイズキャンセリングし続けることができる、というわけです。

 また、ノイズキャンセリングレベルを調整すれば、電車のなかのアナウンスを聞き取れるようにできたり、喧噪の中でも、人と会話を楽しむこともできます。

 周りのノイズが低減されるため、アナウンスや人の声が聞き取りやすくなり、ストレスが無くなるのも大きなメリットです。電車での移動中でも、次の駅名などのアナウンスを聞き取りやすくなったので、乗り換えもこれまで以上にスムーズにできるようになりました。これは使ってみて分かった効果です。

 また、疲労感がかなり軽減されました。これまでは「移動」することで疲れるんだと思っていましたが、その大きな原因は「音」だったみたいです。デジタル耳栓をするようになって、移動のストレスも大きく減っています。

 QC30があまりにも快適なので、普段から愛用するようになりました。QC30を使っていても、音楽を聴かない、という日がかなり増えています。

 QC30は、優れたデジタル耳栓なのですが、1つだけ問題があります。

 QC30をしていると見た感じが「人の話を聞かないモード」にみえること。会話をしている人にとって、イヤフォンをしているのはやはり違和感があるようです。ただ、このあたりを追求していくと、補聴器のような専用機になっていくのかもしれません。

 とにかく、「音」に関するストレスがある人は、デジタル耳栓がかなりおすすめです。QC30はイヤフォンとしても使えるので、デジタル耳栓として使わない人にもおすすめできる商品となっています。

秋葉 けんた

秋葉 けんた

IT系のライティングを担当。 書籍、雑誌、業界誌やWebコンテンツなど、コンシューマからB2Bまで幅広く執筆。また、広告やカタログ、導入事例といった営業支援ツールの制作にも携わる。年間におよそ200件の原稿を執筆。●これまでの主な仕事 PC/周辺機器(CPU/DVD・BD・HD DVD/LCD/プリンタなど)、基幹システム(CRM/ERP/SFA/SOA/帳票など)、ストレージ(SAN/NAS/LTO/SASなど)、セキュリティ(BIOS/UTM/情報漏えい対策/デザスタリカバリ/内部統制・コンプライアンス/ネットワークセキュリティ/メールセキュリティなど)、ネットワーク(KVMスイッチ/グループウェア/サーバ/資産管理/シンクライアント/ホスティングなど)、その他(.NET/BI/カタログ/各種戦略/導入事例/パートナー取材など)…ほか、多数執筆。●連絡先 メール:kenta@office-mica.com

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