始まりましたこの新連載。
初回のお題は「呼び名」について。
年式の古い車は一括りに「昔の車、古い車」で間違いありませんが、旧車好きは時の荒海を越えてきた車たちを、敬意を払ってクラシックカー、ビンテージカー、またはヒストリックカーと呼んだりします。欧米には大小、実に様々な車関連のクラブがあるので、例えば、第一次大戦前に生産されたものはベテランカー、1930以前に製造されたものはビンテージカーなど、それぞれのクラブで決めたルールに基づいて呼んでいるとのこと。とは言っても古い車の売買取引も盛んなので、製造年で区分けされた共通な呼び名があるそうです。
さて、日本で使われている「旧車」という呼び名。
改めて調べてみましたが、どうやら明確な区分けや線引きは無いようです。米国で最初のT型フォードがロールアウトされたのが1908年。アウトバーンの整備は1930年代のドイツなので、欧米での車の歴史は概ね一世紀を数えます。それに引き換え、前回の東京オリンピック直後から生活に浸透し始めた我が国とでは、関わり合いも半分ほど。まあ、何と言っても高度成長期から古いものを次々に破壊し、新しいものは正義とばかり、目の色を変えて追いかけた日本人にとっては「新車、それ以外は中古」の二分類しかなかったのかもしれません。
さりとて、メディアなどの取り扱いは一応あるそうで、
メジャーなものをリストにしてみました(諸説あります)
- 明確な区分けはない古い車全般の総称:クラシックカー
- 第一次世界大戦以降~1930年:ビンテージカー
- 1945~1971年: ヒストリックカー
- 1980年代~バブル期:ネオヒストリックカー
- ある程度時の経った絶版車: 愛着と尊敬の念を込めて【旧車】と呼ぶ。
主に1960年代~1970年代に登場した車
「愛着と尊敬の念を込めて」というところ、旧車好きには思わず破顔一笑の言い回し。
このフレーズで昔のTVドラマを思い出しました。
オープニング・ナレーションは芥川隆行の名調子。
「彼らの行くところ不可能の文字なく、彼らを遮る国境もない。
彼らはこう呼ばれた…『KEYHUNTER』」
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