このコーナーでは、テンソルコア代表・秋月雅史が最新の「感染拡大の現状」についてお伝えします。
ここでは、現在の状況を数字で示しつつ、その数字から読み取れる現状と分析結果を所感としてお届けします(情報は随時更新します)。2020/02/08現在の最新情報は、下記の通り。
ここで掲載しているのは、表に整理した形の最新情報です。以下、表の見方について説明いたしますので、ご一読ください。
①全世界:全世界の感染者の合計。
②中国以外の国:中国以外の国の感染者。
③中国のみ:中国のみの感染者の合計。
④中国・湖北省のみ:感染源となった武漢市がある省の感染者の合計。
⑤中国・湖北省以外:中国のなかの湖北省(武漢市含む)以外の省の合計。
この表の見方ですが、例えば赤・黄でハイライトした中国以外の国 vs. 中国・湖北省のみ vs. 中国・湖北省以外の3つの死亡率を比較すると、④の湖北省(武漢市)の死亡率だけが突出して高いことがわかります。つまり、地域によって死亡率が違うということになります。
では、なぜ湖北省の死亡率がこれほど高いのでしょうか。その理由はいろいろ考えられますが、たとえば多くのメディアが報道しているように、「さまざまな理由から初動が遅れた」ことも原因のひとつなのかもしれません。
新型感染症は、人々に免疫がないこと、病気が特定しづらいことなどから、初動の封じ込めに失敗すると一気に感染拡大を起こし、医療体制が混乱ないし崩壊する危険性があると言われています。
とすると、湖北省のみならず、武漢市以外の場所や他国での死亡率も見ていく必要があります。それによって、この病気の致死率がどの程度を見極め、予測をつけることができます。
現在は、武漢市でも病院が建て増しされ、医療関係者・医薬品などが届き始めているという報道もあるので、武漢市の今後の動向にも注視したいところです。
以下は、データから導いた私の所見です。今後は、随時表と所感を更新して掲載しますので、参考にしてください。
中国では依然として感染拡大が続いているものの、世界・日本での感染は限定的で状況はコントロールされています。また中国以外での死亡率も低く、通常の感染症予防対策を行っていれば問題はないと考えます。 ただし、新型コロナウィルス 2019-nCoVの感染力は強く、今後の感染拡大については予断を許さない状況です。一般的に感染症の流行は数度のピークが来るので、数次のピークを経て日本で感染拡大する可能性は否定できません。 |
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