2月24日、NHKで「塩野七生と高校生の対話」の再放送を見ました。塩野七生さんといえば、歴史エッセイがおなじみ。「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」の著者です。
そんな塩野さんが17歳の高校生たちと対話するという番組。テレビをつけたとき、たまたま再放送が放映されていたので、途中からですが、最後まで見てみようと思いました。
塩野さんは、御年82才。滑舌がいい話し方ではありませんでしたが、高校生たちは、ただの一言も聞き逃さないように、じっと塩野さんを見つめて熱心に話を聞いていました。
高校生たちは、塩野さんにさまざまな疑問をぶつけます。それに対して、丁寧な説明を試みる塩野さん。そのなかにいくつか印象的な言葉がありましたが、ひとつだけご紹介します。
高校生「正しいことはありますか?」
塩野さん「正解はないと思った方がいいわ」
そのあと、こう続けました。
「私が一番嫌いなのは、自分が正しいと思い込むこと。『みっともない真似はしない』は規範になるけれど、そこには正しいか否かという基準はないわね」
さすがです、塩野さん。私がなんとなく感じていたことをズバッと言葉にしてくれた。そうそう、そういうことなんだと思います。
今日もできるだけみっともない真似をせず、スキッと、スカッと生きていきたいものですね。
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