3月30日20時過ぎより行われた小池東京都知事の会見で、昨日のコラムで言及した内容へのアップデートがありましたので、追記します。
(1)「感染爆発は起きていない」北大西浦教授
厚労省クラスター対策班の西浦教授は、東京都の現状について「今の時点では指数関数的な増加の兆候が見られるが、爆発的増加ではない」と述べました。昨日のコラム冒頭で指摘したように、確定患者数の対数グラフでは低い傾きの直線になっているので、現時点では爆発的増加はしていないと専門家も見ています。
(2)「目標4,000床」小池都知事
会見資料として配布された下図をご覧ください。懸念されていた重症者のための医療設備としてあと700床、中程度・軽症者向けとしてあと3,300床の確保を目指すことが発表されました。重症者向けについては、昨日のコラムでご紹介した病院経営者からの情報のように、大病院を中心に拡大するものと思われます。
また中等症・軽症者向けについては、おそらく水際対策の影響でインバウンド客が激減している大規模宿泊施設等に要請して臨時病院として使う構想かと思います。この措置については緊急事態宣言があれば法律をバックに強力な権限が使えます。
(3)「(4月1日に緊急事態宣言という噂について)そうした事実はない」菅官房長官
一方で、早期の緊急事態宣言については、菅官房長官は否定しています。昨日夕方にアップされたこの記事をご参照ください。「緊急事態宣言、4月1日に出すという事実ない」 菅官房長官、ネット上の噂を否定
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