堀井塚さんは腕利きの編集者&ライター。メールのフッターには「その校了、請け負います」と書かれています。とにかく、日本語のチェック能力は業界随一!(←個人の感想です) 私は「彼のチェックさえ通れば、どこに出しても恥ずかしくない原稿になる」と、絶大な信頼を寄せています。
そんな堀井塚さんが、たまにFacebookに投稿しているのが「重箱の隅」シリーズ。これまで堀井塚さんが出会った「間違った日本語の使い方」事例を紹介するというものでした。
ちょっとマニアックだけど、わかりやすい「あるある」ばかり。恥ずかしながら私も実際に同じような使い方をしている例もあり、とても勉強になりました。しかも、ただ役立つだけではありません。堀井塚さんのツッコミが、とてもおもしろい。このおもしろさを、ぜひみなさんにお伝えしたい!
そこで堀井塚さんにお願いして、その一部をこちらに転載することに致しました。堀井塚さん、ご快諾ありがとうございました。では、さっそく始めましょう!(井上真花)
(1) 「関東」は「都市」じゃない
「近郊」は「都市部近く」って意味だから、「関東近郊」っていうと「関東都市部近く」ってなるんだけど、それってどこら辺よ? 山梨らへん?(´・∀・`)
(2) ゆで卵かよ( ・´ω・`)
「卵を半分に切ったような形」ってあるんだけど、卵、割れちゃうよね? ゆで卵を切るってことなんかな? にしても、切る向きで形変わっちゃうよね。せめて「縦に切ったような」って言ってくれたらOKに……しねぇよ。( ・´ω・`)
(3) 一事が万事
- ×万事を尽くして天命を待つ
- ○人事を尽くして天命を待つ
人間ができることをやって、後は運命に任せるって意味。あれ? 天命には寿命って意味もあるから、すべてのことを済ませて「お迎え」を待つって言いたいのかな。
(4) 自転車に椅子がある?
「自転車の椅子」って、さらっと読んじまったけど、ふつー「サドル」って言うよなぁ。自転車乗ったことないのかよ。(´・д・`)
(5) 組み合わせが違う
「冗談とも嘘ともつかない」って「ともつかない」は「どっちかわからん」ていう状態のこと。冗談か嘘かなんてどっちでもいいんだよっ。それを言うなら「冗談とも本気ともつかない」か「嘘とも本当ともつかない」だろうがよ。( ・´ω・`)
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