【コラム】One World:Together At Home、始まって15分でもう感動していた

スタッフコラム

こんにちは。井上真花です。

4月19日の朝9時(日本時間)、新型コロナウイルスに最前線で立ち向かう医療従事者を支援するスペシャル・イベント「One World: Together At Home」の映像が配信されました。その間、私はテレビの前から動くことができませんでした。

イベントに出演したアーティストは以下の通り。

  • レディー・ガガ
  • スティーヴィー・ワンダー
  • ポール・マッカートニー
  • エルトン・ジョン
  • ザ・ローリング・ストーンズ
  • ジェニファー・ロペス
  • ジョン・レジェンド&サム・スミス
  • ビリー・アイリッシュ&フィニアス
  • テイラー・スウィフト
  • セリーヌ・ディオン その他

この豪華なラインナップを見ていると、まるで1985年に「アフリカの難民救済」を目的としてイギリスで開催されたLIVE AIDのようでした。そしてもちろん、あの「We are the world」も(確かスティービーワンダーさん出てましたね)。

その2つのイベントとの大きな違いは、彼らが私たちと同様、自宅にいるということ。もちろんバンドもいないから、彼らは自分で演奏し、歌っていました※。それこそ、全力で。

※唯一、ローリング・ストーンズだけは、カメラ会議システムを使って4人で一緒に演奏していましたが……そしてもちろん、タイムラグの影響でリズムはあっていませんでしたが、そんなこと、誰が構うものですか!

こういった状況で音楽イベントをやるというアイデア自体は、決して新しくありません。正直、私も最初にこの話を聞いたときは「やっぱりね。そういうの、やると思った」という気持ちがちょっとだけありました。

でも実際に見てみると、開始から15分でそんな気持ちは吹っ飛びました。

レディ・ガガの「Smile」を聞いて心が軽くなり、スティービーワンダーの「Love’s in Need of Love Today」に胸を打たれました。彼らが伝えようとしている思いの深さに、ただただ感動していたのです。

最前線で戦い続ける、世界中の医療従事者の人たち。いつ終わるともしれぬ自粛生活の中、どうしようもない閉塞感を味わいながら日々暮らしている世界中の人たち。テレビの映像を見ていると、たまに「世界はどうなってしまうんだろう?」と不安になることもあります。

将来への不安、自粛に伴う閉塞感、鬱屈した感情……ついそういった感情にとらわれてしまうのは、むしろ当たり前です。

ですが、彼らは歌います。歌を聴いて「ああ、そうだよね」って思いました。

If you smile through your fear and sorrow
Smile and maybe tomorrow
You’ll see the sun come shining through for you

from “Smile”

Love’s in need of love today
Don’t delay
Send yours in right away
Hate’s goin’ round
Breaking many hearts
Stop it please
Before it’s gone too far

from “Love’s in Need of Love Today”

まだ見ていない人は、ぜひ一度ご覧あれ。今からでも、YouTubeAmazonプライムで見られるようですよ。

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。

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