前回、タイヤ交換をした時に気になったホイールボルト。交換作業中に外したボルトを見せてもらいましたが、かなりサビサビであまり良い状態ではありませんでした。旧チンクで使われているボルトは全ネジ、強度区分=10.9、M10 x 20mm、ピッチ1.50mm。早速ネジ屋さんへ注文して届いたのがこれ。
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見るからに精度が良さそうなのが分かります。念のためにダイスを通してみましたが、とっても良い状態です。
付いているボルトはどうかな? あらま、外してびっくり。4本 x 4輪 = 合計16本のボルトは製造メーカーはバラバラ、強度区分に至っては10.9、8.8、無表示が混在、サビの具合から製造年も新旧混ざっているという有り様。だからと言って、すぐにタイヤが外れてしまうわけではありませんが、折れたスリーブボルトの一件でもわかりますが、負荷が掛かるパーツは、不具合が起きないよう自分の目でチェックしておくと安心です。
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ほとんどのボルトはトルク管理が必要です。旧チンクは車重が軽く、P.C.D.190mmとホイールボルトの間隔がとても広いので、現代車のような強い力で締め付けるとボルトが伸びてしまい、破断の原因になります。対角にラチェットで軽くねじ込んだら、最後はトルクレンチで適正値の範囲の4.5〜5.5kgf.m (44.13〜53.94N.m) くらいで締めましょう。
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最後にホイールキャップを取り付けて完了ですが、一個だけネジ山がなくなっていたので交換しました。ホイールキャップは単なる飾りだけではなく、ホイールボルトが外れて脱落しないよう押さえる役目も担っています。些細なことですが、こうして自分で車を触っていると、コストを抑えた大衆車ならではの工夫にも気がついてとても興味深いです。
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