新型コロナの感染拡大を受け、国土交通省は2020年4月17日から5月31日までに車検の有効期限が切れる車両に関して、期限を6月1日まで延長することを発表しました。私の旧チンクは5月中旬に車検が切れるので、2週間ほど猶予ができたことになります。少しだけ気持ちに余裕ができました。
しかし、毎年この季節は自動車税の納付期限にもあたります。コンビニで支払った領収書を見るたび、日本政府は旧車に対して何の配慮もないことを痛感させられます。現行の法律では軽自動車になる旧チンクですが、当時の規格では普通乗用車。それは仕方ないとしても重課税は釈然としません。
排気量1,000cc以下の場合、
新規登録から13年未満: 29,500円
新規登録から13年以上: 33,900円
その差:4,400円 (13年未満の税額に15%プラスした概算)
しかも、重量税についても自動車税と同様、3年以上経つ車は重課され、18年以上経つ車はさらに重課されるという徹底ぶり。排出ガスと燃費性能の優秀な車に対して、自動車取得税と自動車重量税を減免するエコカー減税を実施したものだから、減収分を旧車に上乗せして埋め合わせたのでしょう。13年以上という基準についても、新車の保有期間の平均が約10年。それに車検期間の2年を足せばほとんどの国民から文句は出ない。
古い車は廃棄して買い替えを促せば経済は回るし、税収も上がるのは理解できても、少子化、ましてやコロナ後の新しい世界に、高度成長期のような大量消費のセオリーが通じないことは、私のような素人でもわかります。それに、そもそも新車を作るために消費する資源とエネルギーと、古い車を廃棄するために必要なエネルギーを使うことがエコだとは思えません。
自動車が文化であることの裏付けとも言えますが、イギリス、ドイツ、フランスなどでは30年以上経過した車への減免措置や車検費用が安くなる等の制度があります。比べても仕方のないことですが、「物作り日本」という言葉がとても虚しく響きます。
さて、次の週末はチンクを車検に出します。ついでに潜在的な悪い箇所も見つけてもらいましょう。
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