【旧車生活】ボンネットの隙間埋めます

スタッフコラム

タイトルの通り、うちのチンクはフロントトランクリッドがピッタリ閉まらず、どうしても隙間が空いてしまいます。ずっと気になっていたので、車検の時に車屋さんに調べてもらうことにしました。すると、フロントパネル、フェンダー、そしてトランクパネルで構成される開口部がトランクリッドのサイズより微妙に大きいため、閉まりきらないとのこと。トランクモールを切ったり、取り付け位置を工夫する方法では対処できず、トランクリッドのサイズを現物合わせで広げる加工をしなければきっちり直せない。手間と費用を考えると、あまり現実的ではないと言う結論に至りました。

このままの状態で問題があるとすれば、下記の4つ。
1)風圧でトランクが開く恐れ
2)隙間風が入る
3)雨水がトランクに侵入する
4)ボンネットキャッチがあたる穴が傷む

1)はボンネットストラップベルトがあるので、閉め忘れさえなければ大丈夫。
2)と3)は、おおよそ12mmの開口部を塞ぐモールを取り付けて対処。
4)はキャッチが当たる箇所にプロテクターを付けて保護。

トランク側のエッジは、工具などを取り出す際にあちこちぶつけるので、傷防止用のモールを取りつけています。あわよくば雨水の侵入も防げるのでは?と一石二鳥を狙ったのですが、雨ドライブの後でトランク内を調べると雨水が進入した痕跡が残っています。開口部が10mm以上もあるので仕方ありません。そこで、トランクリッド側にD型モールを貼り付けることにしました。フロントの開口部をピッタリ閉じるため、単純だけど確実な方法を選択したのです。

さて、もう一つの懸案はトランクリッドに空いているボンネットキャッチを受ける穴。ボディ側についているボンネットキャッチは、アルミでできた爪のようなもの。バネで引っ張り、トランクリッドの穴に引っ掛けて留める仕組みです。トランクリッドが十分に閉まれば、爪を穴に深く押し込んでパチンと留められるのですが、押し込みが浅いと爪が穴に係りにくい。オマケにリッドの材質は柔らかく薄いので、爪を受けるたびに穴の縁がめげてしまいます。その結果、内側にひしゃげて閉まりにくくなり、さらに強く押し込むという悪循環。そこで、爪を押し付けてもめげないように補強しようと思ったのです。

腕に覚えがある先人達は、この穴に強度のある鉄板をガッチリ溶接加工しています。しかし、溶接となると難易度が高すぎて、素人ではどうにもなりません。いろいろ方法を探し、見つけたのがステンレス製のドアガードプレート。強度がある厚みと材質、それに工数が少なくて済みそうな形状という点が気に入りました。

ドアプロテクターはしっかりしているので、最初はこのまま取り付けようと思い両面テープで仮止めしたのですが、リッド左側に凹んだ箇所があるために水平に取り付けられません。仕方なく金属ノコギリで切り離し、黒で塗装した後にネジ留めしました。幸いなことにD型モールの厚みも絶妙な厚さでピッタリ。
これでずっと気になっていた心の隙間も塞がりました!

水瀬 涼介

頭のなかにある景色を言葉にしていく楽しさを真花さんに教わり、 「カタチとして残るもの」へのあこがれを抱いてマイカのメンバーに加わった。趣味は愛する旧車のメンテナンス。 愛車は1971年式のFIAT500-L●これまでの主な仕事 外資系物流業界に長く従事。システム部、キーアカウント、4PLなど社内のあらゆる部署を経験したオールラウンダー。

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