【旧車生活】プラグのメンテ

スタッフコラム

色々と注文していた保守パーツが届きました。
忘れた頃に決まって発生する何かしらの漏れ。パッキンやガスケットは消耗品なので常備しておき、定期的に交換するのが得策です。まだ大丈夫そうだからと高を括っていると、「えっ、やっちまった!?」てな事になるのでご注意を。 

しばらく自分の目で確認していなかったので、今回は点火プラグのチェックをします。チンクは二気筒なので2本のプラグしかありません。メンテはバイク並みに簡単。とはいえ、リアにある狭い場所にエンジンが収まっているので、特に奥にある2番プラグへのアクセスは大変。更に、シュラウドに囲まれた空冷エンジンなので、外したプラグをうっかり中に落としてしまうと悲惨です。

そこで、ショートラチェット+クイックスピナー+ショートエクステンション+マグネット付きプラグソケットという痒い所に手が届く組み合わせ。これだと狭いところでも取り回しが楽なので、安心してプラグを外すことができます。

ちっちゃくてもTONEのラチェット。 空転の気持ちよさではKokenのZ-EALが好き。
プラグの焼け具合(左)、少し濃い感じ。キャブレタークリーナーに暫く浸けて、ワイヤーブラシでこびり付いたカーボンをこそぎ落としたのが(右)

プラグ全体の汚れを拭ったらターミナルに接点復活剤を浸け、焼き付き防止予防にスレッドコンパウンドをネジ部に塗って取り付けます。チンクのエンジンはアルミ製なので、プラグの締め付けには少し気を使いましょう。ネジ溝に綺麗にハマらずにねじ込んだり、大きな力をかけて締め付けると簡単にネジ山を舐めてしまい、リコイル修理が必要になってしまいます。

プラグを差し込んだら、親指と人差し指でスピナーを軽く回します。この時、ネジ穴にプラグのネジ山がピッタリはまり、抵抗なく滑るように回ればOK。少しでも引っかかるようだったら、絶対に無理せずにやり直します。ラチェットで軽く締めたら、最後はトルクレンチ。マニュアル上の規定値は2.5kgmですが、それは新車のエンジンでのこと。10万キロを走ったクルマなので、プラグは数えきれないほどつけ直しされているので2.5kgmをMaxとして、締め付ける力の感覚とデジタルの数値を見ながら決めます。

交換が済んだので試運転。首都高速でもいい感じに吹け上がります。
帰り道、目の前にこんな可愛い子が! ほんの束の間ですが、空冷二気筒RRエンジン同士で連なって走りました。パーツの調達が非常に難しい日本車です。オーナーの苦労は半端ではないと思いますが、こうして、プリリリリ〜と元気に走っている姿を見ると、思わず口元が緩んでしまいます。
走れ走れ、てんとう虫♪

水瀬 涼介

頭のなかにある景色を言葉にしていく楽しさを真花さんに教わり、 「カタチとして残るもの」へのあこがれを抱いてマイカのメンバーに加わった。趣味は愛する旧車のメンテナンス。 愛車は1971年式のFIAT500-L●これまでの主な仕事 外資系物流業界に長く従事。システム部、キーアカウント、4PLなど社内のあらゆる部署を経験したオールラウンダー。

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