腕利きの編集者&ライターである堀井塚さんが、間違った日本語の使い方を指摘しつつ、正しい日本語を解説する「重箱の隅」シリーズ。ここに掲載されているのは、実際に堀井塚さんが編集した原稿の中にあった例だそうです。恥ずかしながら、私も同じような使い方をしていた覚えが……。
それでは、今回も選りすぐりの5例をご紹介しましょう! (井上真花)
(1) コーヒー吹いたわ (´・∀・`)
「マグマが火を噴く」ってさぁ、火山がマグマを噴くんじゃあないの?(‘・ω・’)
(2) 「垣間見る」「垣間見せる」「垣間見える」問題 (‘・ω・’)
「垣間見る」は「隙間から覗き見る」という意味だから、「垣間見せる」では「隙間から覗き見させる」という意味になってしまう。「垣間見られる」は「覗いて見ることができる」の意味でOK。「垣間見える」は微妙なところだけど、「覗く」と「(覗かなくても)見える」が同時に成立しないのでNGだと思うんだな。
(3) カタカナは表音文字だ ( ・´ω・`)
「“リベラル”とは、読んで字のごとく~」って、これカタカナじゃねぇかよ。カタカナは表音文字で、表意文字ではない。つまり「リ」「ベ」「ラ」「ル」の文字に意味なんかねぇんだよ。
EX.「師走(しわす)」とは読んで如く、「師(御師:社寺へ参詣者の世話をする人)が忙しさに走りまわる月」のこと
(4) どっちも「真っ暗」の意味だけど (´・∀・`)
「暗黒の闇」という新しめな表現を発見したんだが、それはたぶん「漆黒の闇」の間違いだな。
(5) 托卵したのかよ (´・д・`)
「閑古鳥状態」という、頭オカシイのに何となく言いたいことが分かる日本語を編み出したクリエイティビティすげぇ。もちろん「托卵した」という意味じゃぁなくて、「閑古鳥が鳴く=さびれている様子」と言いたかったんだろうな。ちなみに「閑古鳥」とは「カッコウ」のこと。
次回もつつきまくるよっ
(`・ω・´)ゞ
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