【旧車生活】 秘密基地

スタッフコラム

路上整備者にとってガレージは憧れ。雨や紫外線を遮る屋根と、埃や悪戯を防ぐシャッター付きなら言うことはありません。そんなガレージにチンクを保管できたなら……。まずはガレージの華、正にシンボルである多段式のツールチェストを置きたい。工具箱だけなら家の片隅に置けても、チェストは専用ガレージがないと設置できません。その中にはセット工具ではなく、使いやすいと思った工具を一つ一つバラで揃えてゆきたい。今回はスパナ、次はドライバー。そうやって、一本ずつお気に入りの道具が増えていく過程は、きっととても楽しいに違いありません。

ガレージでの作業に音楽があれば尚良し。BOSEの小さなスピーカーをセットしてもいいですが、ノイズの多いアンティークなトランジスタラジオも風情があります。古道具屋さんを回って見つけるのもいいですね。アマゾンを探すと、デザインはアンティーク風でも、中身はデジタルなものも結構ありました。目先を変えて、今でも入手できる昭和のBCL少年御用達だったラジオも素敵。SONYのスカイセンサーICF-5500ナショナル・クーガRF-87など、今見るとレトロフューチャー感があって置いておくだけでもニンマリしそうなデザインです。

この手の妄想を始めると際限がなくなってしまいますが、ワクワクしてきたので続けます。次に置きたいのはレトロモダンなソファー。ちょっと足を上げて寝っ転がったり、クルマ雑誌を眺めながら珈琲を頂くのに丁度いい。サイズ感としては小ぶりのカリモク60 Kチェア・2シーターくらいが丁度良さそう。質感としてはモケットグリーンが好みですが、埃や油汚れを気にしないですむスタンダードブラックが無難でしょうか。

さらに万力作業テーブルは何かと便利なので、是非とも置きたいファニチャーの一つ。このテーブルがあれば、パーツ加工や塗装作業も捗ることでしょう。この大きさだとかなり場所を取りそうなので、雰囲気を真似たDIYか、足踏みミシン台を加工したテーブルでもいいかもしれません。

パーツや油脂類などをストックしておくシェルフも必要なので置きましょう。フレームは黒い鉄。無骨な板を渡しただけの素っ気ない方が、他のものと統一感が出て良さそう。シンプルなだけに、無駄に色々並べてみたくなります。

居心地がよい場所ができたら、最後に珈琲メーカー。イタリア車ならエスプレッソと言いたいところですが、作業途中で頂くならたっぷり目の珈琲が欲しいので、デザインと機能からツインバード「D457B」。容量も3カップあれば十分です。

あとは壁にフラッグなど。フェラーリやアルファ、アバルトでも様になるけど、チンクにFIATの旗というのはどうかと思うので、イタリアの国旗でも飾りましょうか(笑)

ここまで妄想してきて気がつきました。ガレージは子供の頃に夢想した秘密基地の延長なんですね。大好きなものに囲まれて、好きなことに熱中できる居心地の良い場所。「ご飯ができたわよ~」と声を掛けられるまで、何時間も平気で過ごしてしまう空間。そんな素敵ガレージを紹介しているサイトを見つけました。スタイル別に紹介してあるので、ああ、これ好み!というガレージが見つかるかもしれません。それにしても、めっちゃいいな~こんな秘密基地!


水瀬 涼介

頭のなかにある景色を言葉にしていく楽しさを真花さんに教わり、 「カタチとして残るもの」へのあこがれを抱いてマイカのメンバーに加わった。趣味は愛する旧車のメンテナンス。 愛車は1971年式のFIAT500-L●これまでの主な仕事 外資系物流業界に長く従事。システム部、キーアカウント、4PLなど社内のあらゆる部署を経験したオールラウンダー。

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