【重箱の隅つついちゃうよ】「ライトが部屋を灯す」って、放火してんのか? ( `・∀・´)

スタッフコラム

腕利きの編集者&ライターである堀井塚さんが、間違った日本語を指摘しつつ、正しい使い方を解説する「重箱の隅」シリーズ。ここに掲載されているのは、実際に堀井塚さんが編集した原稿の中にあった例だそうです。恥ずかしながら、私も同じような使い方をしていた覚えが……。

それでは、今回も選りすぐりの5例をご紹介しましょう! (井上真花)


(1) 「一気通貫」は麻雀用語。ほかにも言い方あるだろ…… (´・д・`)

製造から販売まで一気通貫で」って言い方、最近はアリなんだね。もともと「一気通貫」は麻雀の役の名前で、広辞苑には載ってない。そういう言葉を原稿で使わなくても、ふつうに「一貫して」とか「ワンストップで」って言えば済むと思うのよね。

(2) 「命題」と「命令」は意味が違うんだぜ  (´・∀・`)

「至上命題」っていうのを見たんだけど、それを言うなら「至上命令」で、「絶対に従わなくちゃいけない命令」「最優先で進めるべき課題」という意味。至上命題なんて言葉は広辞苑には載ってない。

(3) 放火してんのかよ  ( `・∀・´)

「灯す」は「明かりを点ける」という意味。「ライトが部屋を灯す」って、そんなことしたら火事になるだろっ! 普通に「部屋にライトを」灯せよ。

(4) 余命の意味を考えろよ (´・ _ ・`)

余命があと半年」ってさあ。「あと」はいらねぇだろ。「余命」の意味、わかってる?

(5) 「30代は青年か?」問題 ( ・´ω・`)

30代前半の若者」という文章を見かけたんだが……30代を若者と言っていいのか、記事を書いた記者が年寄りなのか。

広辞苑によれば「中年」は40歳前後、精選版 日本国語大辞典では40歳から50歳にかけての年頃の人だそうな。そういう意味では30代=青年=若者でいいのかなぁ?

次回もつつきまくるよっ
(`・ω・´)ゞ

堀井塚 高

企画・執筆から編集、校正までを一人でこなす“校了請負人”。IT関連はもちろん、金融商品、医療関係、ラノベ、乙女ゲー攻略本まで幅広く対応する。趣味は将棋(アマ三段)と外国語学習(英語、フランス語、イタリア語)。家族は高校生の息子とアレクサ6台。座右の銘は「愚直」「悪党の最期なんて、そんなもんだろ」。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

マイカのニュースレターに登録

* = required field
TOP

お問い合わせ

CLOSE

お問い合わせ