【旧車生活】ガレージハウス

スタッフコラム

前回はガレージについて自分の夢を書き連ねました。今回は更に妄想を膨らめてガレージハウス。そんな夢の家を空想してみたいと思います。

少し前までは、家に内包された車庫のことをインナーガレージ、ビルトインガレージと呼んでいました。通常の車庫と違うのは、家の中に車を保管できるので風雨に晒されず、いたずらや盗難を防ぐメリットがあること。運用の面からも、雨に濡れずに車の乗り降りができるので、小さなお子さんを連れての買い物に便利。また、ご高齢の親御さんの介護などにも優しい設備と言えます。

一方、このタイプの家は構造上いろいろな制約が発生します。土地が広く、豊富な資金があれば何も問題はありませんが、最初の課題はどんなサイズの車を何台停めるのかを決めることでしょう。一旦家を建ててしまえば、改築は難しくなります。クルマへの嗜好の変化、家族構成、子供の成長など不確定要素が多い中で、長い人生設計を元に決めなければなりません。

余談ですが、ライフスタイルの変化と駐車場について、こんなことを聞いたことがあります。区画整理された高台にある少し前に建てられた住宅は、掘り込み式のガレージが多かったそうです。そして、それらの駐車場のサイズはクラウンなどの大型セダンを元にしていたことから、現在ファミリーカーの主流になっている背の高いワンボックスが入らず、中古住宅販売のマイナス要素になるケースがあるとか。

そんな訳で、長いスパンの変化に対応する生活を設計するのは難しいのですが、自動車を単なる移動手段だと捉えないクルマ好きは、クルマの好みや、用途についても明確なビジョンをお持ちです。先の人生まで生き方の方向性がブレません。好きなクルマをいつも眺めていたいという目的のためなら、とことん努力して夢を叶えるバイタリティも持ち合わせています。生活のごく一部が車だった以前のビルトインガレージに対して、生活のど真ん中がクルマという、家をクルマ主体で設計するカーディスプレイ・ガレージハウスも増えてきているそうです。実現できるのは少数だとは思いますが、夢を叶えたオーナーさんたちを心から尊敬します。

そんなクルマが主人公の家について調べてみました。

STAPLE HOUSE KOGASAKA 
設計はKa-design コンセプトを明確にすることで、確実な集客を可能にした戸建てガレージハウス。町田にある賃貸ですが、募集後すぐに入居者が決まったようです。素材を選んでいるので壁への釘打ちもOK。まるで家そのものが遊び場のようですね。

浜松の賃貸物件
ガレージハウスというニッチな賃貸ですが、お湯の出るスロップシンクやセンサー付き電動シャッターなど、ガレージがとても使いやすそうで、クルマが大好きで大切にしている独身なら最適な物件ですね。

EZ BASE 土地さえあればこの価格で出来ちゃうガレージハウス
海上20ftコンテナサイズ。独自設計することで低価格を実現。
GARAGE+1BOX 32.9m2で 690万円
GARAGE+2BOX 47.3m2で 880万円
眺めていると、「安い土地を見つけてコレを立てればいいじゃん!」というくらいの気持ちになるから不思議。趣味の家と割り切って海辺や山に作るのもありかも。

ガレージハウス山中湖
こちらはリッチなコンセプトヴィラ。 
山中湖の辺りで至れり尽くせりのカーライフ。
週末はここで気の合うクルマ仲間とパーティ三昧。
土地代は1,300万ほどですが、上物に別途4,000~5,000万が必要です!
当たれ宝くじ……。

そして、注文ガレージハウスの数々
ガレージハウスと、一言で括られてしまいますが、オーナーさんの強いこだわりが結実した家はどれも個性的でそれぞれの魅力が溢れています。
見ていてため息しか出ません……。

水瀬 涼介

頭のなかにある景色を言葉にしていく楽しさを真花さんに教わり、 「カタチとして残るもの」へのあこがれを抱いてマイカのメンバーに加わった。趣味は愛する旧車のメンテナンス。 愛車は1971年式のFIAT500-L●これまでの主な仕事 外資系物流業界に長く従事。システム部、キーアカウント、4PLなど社内のあらゆる部署を経験したオールラウンダー。

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