腕利きの編集者&ライターである堀井塚さんが、間違った日本語を指摘しつつ、正しい使い方を解説する「重箱の隅」シリーズ。ここに掲載されているのは、実際に堀井塚さんが編集した原稿の中にあった例だそうです。恥ずかしながら、私も同じような使い方をしていた覚えが……。
それでは、今回も選りすぐりの5例をご紹介しましょう! (井上真花)
(1) 下ネタのつもりか(`Д´)
「○○社は洋酒とビール、一本足打法からの脱却を目指し~~」って日本語か? 洋酒とビールなら二本足じゃね? つかそもそも ビールも洋酒じゃね? もしかして「洋酒一本槍で~~」って言いたいんじゃね? なんて思ってたら後半で「三本足打法」とまで言い出した。下ネタかよ。アメリカンジョークかよ。
(2) 舌を巻きながらしゃべったのかよ? (´・∀・`)
「舌を巻く」ってのは言葉が出ないときの表現。よくあるんだけど「『これはすごい』と舌を巻いた」ってのはおかしいんだよ。「これはすごい」って巻き舌で言ったのか?
(3) 「真正面」や「真ん中」はあるけどさ…… (´・д・`)
「真逆」は広辞苑にねぇよ、真反対もねぇよ、正反対ってんだよ。
(4) 「前倒し」はあるが…… ( ・´ω・`)
「予定を後ろ倒しにして~」って言ってんだけど、「前」を「後ろ」にすりゃあ反対の意味になるってもんじゃあないと思うんだな。「先送り」って言葉もあるし。大手新聞でも使い始めてるんだけど、広辞苑第七版に「後ろ-倒し」は載ってねぇ。
(5) 「離れる」か、「開ける」か、「空ける」か ( •́ㅿ•̀ )
恥ずかしながら「間隔が離れる」っていうのを見落としてしまい、「間隔を開ける」に直せとの指示。いゃ、それ違うんじゃね? 「開ける」の逆は「閉じる」だけど「間隔を閉じる」とは言わないじゃん。「間隔を詰める」って言うんだから、直すんなら「間隔を空ける」なんじゃね?
次回もつつきまくるよっ
(`・ω・´)ゞ
コメント