【コラム】その「やりたくない」の正体は?

スタッフコラム

Twitterで「F太(https://mobile.twitter.com/fta7 )」という人をフォローしています。8月26日、F太さんがこんなツイートを投稿していました。

「やりたくない」には
・ほんとうはやりたいけど、めんどう(2分だけやる)
・ほんとうはやりたいけど、こわい(明日も考える)
・やりかたがわからないだけ(準備だけする)
・ほんとうにやりたくない(やめる)
くらい色々あるから、「やりたくない」はときどき、ていねいに分析してみてほしい。

https://mobile.twitter.com/fta7/status/1298514489751433216

なるほど。「やりたくない」にもこんなにさまざまな種類があるんですね。

私もよく「やりたくない」気分になります。たとえば洗面所の掃除。今朝も歯を磨きながら「洗面台の水垢が気になってきたな。掃除しなくちゃ」と思いましたが、いざやろうとすると、どうもその気になれない。

そこで、「この“やりたくない”はなんだろう?」と考えてみることにしました。先の例にあてはめてみると「面倒だからイヤ」なのかな?……胸に手を当てて考えてみますが、案外さほど面倒とは思っていない様子。では「こわい」のかしら?……いえいえ、洗面所を磨くのが怖いだなんて、そんなはずはありません(笑)。

すると「やり方がわからない」のかな?……と考えて、はたと気づきました。たしかに、この水アカをなくすにはどうすればいいか、わかりません。

そこで、Googleさんに聞いてみることにします。調べてみると「クエン酸があればキレイになる」とのこと。ところが、わが家にはクエン酸はありません。

「そうすると、クエン酸を買いに行かなくちゃいけないか……クエン酸はどこにあるのかな……買いに行くの面倒だな……」

なんと、ここで突然「面倒くさい」が出現します。洗面台を磨くのは面倒ではないくせに、クエン酸を買いに行くのは面倒なんですね、私。となると「洗面台の掃除はやりたくない」の裏には「やり方がわからない」+「面倒」という二つの障害があるらしい。ううむ、これはなかなか手強そう……。

そんな私を見た夫は「なんだ、クエン酸があればいいのか。じゃ、Amazonで注文しておくよ」と、ワンクリックでこの難題を解決してしまいました!

F太さんのツイートを見ると、確かに「やり方がわからない」を解決する方法として(準備だけする)と書かれています。私がGoogleで検索し、夫がAmazonで注文する。この2つの作業で、洗面所を掃除する準備が整いました。クエン酸が届いたら、せっせと洗面台を磨きましょう!

今回「やりたくない」の中身をしっかり見ていくことで「やりたくない」を「やれる」に変えることができました。「洗面所の掃除」というわりと軽めの課題でしたが、仕事する上での「やりたくない」も同じやり方でなんとかできるかもしれません。

そうそう、「自分で乗り越えられないハードルは人に頼ってクリアすればいい」ということも分かったので、今後積極的に駆使していきたいと思います(笑)

最後に、今回ご紹介したF太さんが書かれている本をご紹介。これを読んで、手順書を作るのって大事だなと思いました。

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。

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