秋葉が愛用していたMacbook(2016年モデル)が故障しました。症状としてはストレージにアクセスできなくなり、フォーマットも不可。OSをクリーンインストールしようとしても、途中で止まってしまうという状態です。メインで使っているパソコンではないものの、取材のときなどは活躍していたので、これがないとなるとかなり困ってしまいます。
なんとか直したいと思ってアップルのサポートに問い合わせてみたのですが、症状を聞いて「修理が必要」とのこと。正式な金額は実際に作業してみないと分からないものの、「5万円くらいはかかる可能性がある」と言われてしまいました。
5万円って、微妙な金額ですよね。それだけあれば、新しいPCを購入できそうです。そこで、とりあえず修理は保留することにして、別案を考えてみることにしました。我が家には、古いガジェットが腐るほどあります。これをなんとか復活させれば、取材時に使えるのではないか?と。
そこで、手始めにMacbook Air(2010年モデル)を発掘してみました。EL Capitanをクリーンインストールしたところ、そこそこ快適に動きます。ただ、OSが古すぎるせいか、Apple Storeのレイアウトが崩れてしまう上、アプリのインストールや更新などは困難。
そこで思いついたのが、ネットブラウザ「Chrome」をOS化した「Chrome OS」です。Chromebookなどで採用されていて、なかにはPCにインストールできるOSもあります。
試しに「Cloud Ready」(https://www.neverware.com/#intro)をダウンロードし、Macbook Airにインストールしてみることにしました。ブート用のUSBメモリを作り、メッセージ通りに作業すればインストールは成功。古いマシンですが、軽快に動作しています。
ちなみに秋葉はデフォルトのネットブラウザが「Chrome」なので、設定やアプリは自動的に同期されます。OSをインストールした後は、特に設定しなくても他のパソコンと同様の環境で作業できるようになりました。
ただ一点、Macbook Airの大きさが問題になります。Macbook AirをMacbookと比べると意外に大きく、取材時に持ち歩く鞄に入りません。そこで、もっと小さいパソコンに「CloudReady」をインストールしてみることにしました。そのパソコンとは、あの「GPD Pocket」です!
GPD Pocketは、2017年頃に販売された小型のWindowsマシン(僕はその前にクラウドファンディングで買いました)。Windowsは動作するもののCPUなどのハードウェアスペックが低いため、動作が緩慢で実用的ではなかった覚えがあります。
そのGPD Pocketに「CloudReady」をインストールすると、意外にもサクサク動くようになりました! まさに世界最小の「Chromebook」が誕生した瞬間です。
「Chromebook」化したGPD Pocketは、とても軽快に動作します。Windowsで使っていたときのストレスは全く感じません。これであれば、出先に持ち出すこともできますし、どこでも快適に作業できそうです。インターネット環境はスマホのテザリングで対応すればなんとかなりそうですし、Macbookの変わりとしても十分使えそうです。
今回、Macbookが故障したことで、代替機として古い端末を復活させてみましたが、CloudReadyはかなり使えることが分かりました。本家の「Chromebook」も試してみたいという思いが沸々と湧いていたりします。
最近、ハードウェアスペックが高い端末がたくさん提供されていますが、OSを工夫すれば、古いハードウェアでもかなり快適に作業ができることが分かりました。
WindowsやmacOSではない第三の選択肢として、Chrome OSは使えそうな気がします。古いマシンを復活させてテレワークやオンライン学習などに使うこともできると思います。
コロナ禍で、オンラインの重要性が高まっている中、OSを工夫することで、快適な環境作りを目指すのもいいのではないでしょうか。
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