テレワークを続ける上で、ヘッドセットの選択はとても重要です。これまでもヘッドセットについては何度か取り上げてきましたが、オンライン会議に参加する上で音質はとても重要なファクターであり、ここを怠ると相手に悪印象を与えてしまうから。リアル会議の身だしなみに当たるのが、オンライン会議の音質だと考えてください。
これまでは「音声がクリアに聞こえる」「こちらの音声をクリアに届ける」といった視点からヘッドセットを紹介してきました。それはそれで間違いなく重要な要素のですが、もうひとつ、留意すべき点があります。生活音の影響です。
これまでご紹介したヘッドセットは、いずれも同居家族の声や水の音などの生活音が入ってしまったり、話し声をマイクで拾ったりしてしまいます。隣の席で別のオンライン会議に参加している人がいると、お互いの音声が邪魔になってしまいます。
わが家でも、たびたびこの問題が発生しました。それを回避するため、できるだけオンライン会議の時間をずらす工夫をしていましたが、どうしても同じ時間に重なってしまうこともあります。
オンライン会議に参加する場所を変える、つまり違う部屋でオンライン会議に参加すればよいのですが、わが家にはそんなスペースはありません。実際、ベランダでオンライン会議に参加したこともありましたが、風音や自動車などの環境音が入ってしまって、現実的ではありませんでした。
そこで、隣の席の音声が乗らないマイクがないか、探してみることにしました。いろいろ調べてみたところ、良さそうなヘッドセットを発見。「Jabra Engage 50」というコールセンター用のヘッドセットで、周囲のノイズや呼吸音を低減する機能が備わっているとのこと。
コールセンターは多くの人がそれぞれ別の電話を受けて対応しています。オペレーター同士の距離もあまり離れていないはずですが、他のオペレーターの音声や環境音などは一切聞こえません。これを使えば、「隣の席の音声が気になる」問題が解決できそうだと思い、購入してみました。
早速、Zoomでテストしてみたところ、こちらの音声はとてもクリアに聞こえるとのこと。テレビをつけたり、台所で水を流してみたりしましたが、それらの音は聞こえないとのことでした。すぐ近くで別の人に話してもらったりもしましたが、その音声は相手には聞こえていません。これなら、同じ部屋で違うオンライン会議に参加しても大丈夫そうです。
Jabra Engage 50は有線ですが、Jabraにはワイヤレスの製品もラインアップされています。有線が煩わしいという人は、ワイヤレスを試してみてもいいかもしれません。オンライン会議で周りの音が聞こえて困っているという人は、「Jabra Engage 50」を試してみてはいかがでしょうか。
コメント