【PickUP!】今のうちに知っておきたいハザードマップのこと

レビュー&コラム

先週末、テレビで何度も衝撃的な映像を見た。熱海の土石流災害の動画である。私はテレビより先にTwitterで同じ動画を見ていた。そのとき、あまりにも非現実的だったので、「これ、いつのこと? 本当に起きたこと?」と思ったが、残念ながら本当に起きたことだった。

この災害から、一気に注目を集めているのが「土砂災害警戒区域」。熱海は土砂災害警戒区域だったが、実は全国66万箇所が土砂災害警戒区域とのこと。

自宅や学校、会社がある場所はどうなのか、気になる人は多いだろう。こういうときに必要なのが、ハザードマップ。各自治体がホームページで公開しているのでチェックしておきたい。

しかし、自宅付近のハザードマップだけ知っていれば大丈夫……というわけではない。私の友人は、週末たまたま箱根の知人の家を訪問していたが、夜中に土砂災害警戒情報が出て驚き、翌日、帰宅。なんとか無事に帰ることができてよかったが、反省点があるという。

ハザードマップは、事前によく見ておかないと、土地勘のないところで慌てて見てもよくわからない。私は、かなり地図を見慣れている方だと思うが、特に、災害情報が出てからだと、地図に色がついてしまい、普通の道や地名がとても見難くなる。そのために、特に山や海などの近くに行く時は、必ずハザードマップを「事前に」見ておく必要がある。恐らく、見るために必要な時間は5分とかからないだろう。

彼は気象予報士/防災士なので、ハザードマップなどは見慣れているはずなのに、それでも情報にたどり着くのに時間がかかったそうだ。日頃から知っている場所ならまだしも、土地勘のない場所だし、そもそも自分が今いる場所がパッと見てわからない。

なるほどと思い、早速、全国のハザードマップを調べてみることにした。そのとき見つけたのが「わがまちハザードマップ」というサイト。ここだけで全国のハザードマップが確認できるという。便利なのでブックマークしておこうと思う。

わがまちハザードマップ~地域のハザードマップを入手する~

スマホでいつでもチェックできるようにするには、この方法が便利。念のためこれも用意しておきたい。

ハザードマップポータルサイトのパンフレット(ハザードマップポータルサイトをスマホのアイコンへ登録する方法)

スマホに「NHK防災」アプリを入れておくのもよい方法。このアプリには「マップ」というタグがあり、そこをタップすると、現在地を取得してさまざまなハザードマップを表示する。

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NHKニュース・防災アプリ

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。

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