Spotifyが米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、英国の5カ国で、ビデオ版ポッドキャストを一般向けに提供を開始したことを#25でお伝えしました。
昨年の10月から、一部のポッドキャスト番組でのみ動画版を配信できるようになっていましたが、今回は一般向けに提供ということで、対象地域の居住者であれば誰でもビデオ版ポッドキャストが配信できるようになりました。
検索してみると、まだ数は多くないようですが、日常を配信するVlogやゲーム配信、ASMRのような動画を配信されているものもありました。一般提供されたことで動画の種類は増えそうです。
Riverside.fm で編集からの配信
#25ではSpotifyのパートナーとなったリモート収録ツール「Riverside.fm」を紹介しましたが、実際に使ってみるとなかなか良くできていて、音質もとてもクリア。とても優れたツールでした。
Riverside.fmは、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザで利用されることを想定されていますが、スマートフォンアプリも用意され、ゲストはスマートフォンで参加も可能。iPad版も強化中のようです。
ブラウザだけでリモート収録できるだけではなく、サイト内で収録した動画を編集することも可能です。
編集の際は、動画の画角も選択できます。
TikTokなどのショート動画向けに縦長のものや、TwitterなどのSNSに投稿するための正方形なもの、YouTubeや今回パートナーになったSpotifyに向けたフルサイズの横長のものなどを選べます。
細かくカットしていく編集はできませんが、動画内の一部分を切り抜くことができます。
切り抜く箇所を決めたら、右上の「Export」から書き出しますが、書き出しには少し時間がかかるようです。
書き出された動画に再度アクセスすると、右下に「Publish」と表示されてSpotifyのアイコンがありました。残念ながら、現在は「まだ、SpotifyのAnchorは、あなたの地域でビデオ版ポッドキャストをサポートしていません」と表示されますが、他の地域では、ここから直接Anchorに配信できるようです。
日本ではまだSpotify用として直接Anchorに配信することはできませんが、ダウンロードして使うことはできます。
作成した2分の動画(初期設定の1080p HD画質)をダウンロードすると、ファイルサイズは約18MBでした。音声はモノラルになるようです。なお、有料版にすると4Kでの書き出しも可能です。
今回は2分の動画でしたが、試しに約1時間半の動画を書き出してみました。2人で収録した動画でしたが、音声はモノラルでした。それでもダウンロードすると容量が2GBほどになりましたので、ダウンロードせずに直接Anchorに配信できるのは、思いのほか便利そうです。
しっかり編集したい場合はダウンロードして編集しても良いし、収録したものをそのまま配信することができるという点では、Anchorでの音声配信に近いものがあるように感じました。
なお、Anchorでは、アプリ内でジングルやBGMなどが用意されていますが、実はRiverside.fmにはサウンドパッドが用意されていて、ジングルや効果音などを収録中に利用できます。
自分で音声や動画をアップロードして使うこともできるため、あらかじめオープニング動画をアップしておき、収録時にその動画を流した上で話し出せば、後から編集せずにオープニング付きの動画も配信できそうです。
まだ日本で試すことができないAnchorを通じてのSpotifyへのビデオ版ポッドキャストですが、Riverside.fmで収録の様子を録画し、YouTubeなどの動画共有サイトで公開することもできるので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか?
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