前回紹介したSpotify傘下のAnchor(アンカー)を使って、実際にポッドキャストを始めてみましょう。
Anchorにはポッドキャスト配信に必要なものが全て揃っています。マイクもスマートフォンやパソコンに内蔵のものを使うのであれば、用意するものはスマートフォンまたはパソコンのみ。
大袈裟ではなく、30分もあればポッドキャストを始めることができます。
iOSとAndroid、パソコンで画面が多少違いますが、今回はAndroidのスマートフォンで説明をしていきます。
スマートフォンでお手軽にスタート
Anchorの公式サイトまたはGoogle Playで検索してAnchorのアプリをダウンロードします。アプリを起動して登録を行います。Googleアカウントで始めることもできます。Anchorの公式サイトなどですでにアカウントが作成済みの場合は右上からログインします。
お知らせメールの希望などを選択して進めると、わかりやすいメニューが表示されます。さっそく「新しいポッドキャストを作りたい」をタップして進めましょう。
ポッドキャストを配信する4つのステップを紹介する画面になります。音声を録音またはインポートし、素材を並べ替えてエピソードを配信し、リスナーを獲得しましょうということが簡単に紹介されているだけなので、「+」をタップしてさっそく録音してみましょう。端末に音声の録音を許可するが求められるので「許可」します。
まずは基本的な機能で配信してみましょう。「録音」をタップします。すると「レコーディング中」と表示されてタイマーがカウントアップします。何か喋ってみましょう。終わったら「停止」をタップします。
再生ボタンで録音した音声をプレビューできます。右下の「保存」をタップすると録音を保存できますが、やり直したい場合は左下の「元に戻す」をタップします。音声には簡単にBGM(バックグラウンドミュージック)をつけることができます。「バックグラウンドミュージックを追加」をタップしてみましょう。
かなり多くのBGMが用意されています。再生ボタンでプレビューし、「+」をタップすると自動的に音声にBGMを追加してくれます。
エピソード内のBGMは、同じものを使っていきたいものです。3点メニューをタップすると「お気に入りに追加」メニューが表示されます。追加すると、BGM選択画面で最上部に「お気に入り」として表示されるので次回から探しやすくなります。
音声にBGMが追加されたことを確認できます。再生ボタンでプレビューできるので聴いてみましょう。最初に音楽が流れ、話し始めるタイミングでBGMの音量が小さくなり、喋り終わったところで音量が戻ることが分かります。Anchorが自動的に調整してミックスしてくれています。
BGMが問題なければ「保存」しましょう。この1つの録音を「セグメント」と呼びます。セグメントに名前を付けてエピソードに追加しましょう。空欄で保存をすることもできますが、分かりやすい名前をつけると良いでしょう。
エピソードに1つのセグメントが保存されているのが確認できます。下の「+」ボタンからさらに録音したり、音楽を追加して、複数のセグメントを並べて1つのエピソードを完成させていくことができますが、今回はこのまま「公開する」をタップしてしまいましょう。
本登録が完了してない場合、ここでメールアドレスの確認を促されます。アカウントを登録したメールアドレスにAnchorからメールが届いていないか確認しましょう。メール本文内のリンクをクリックして、ログインを行うと本登録が完了します。
エピソードの情報を入力する画面になります。エピソードのタイトルや説明文を入力すると「次」をタップできます。「カスタマイズ(オプション)」は任意ですので必要に応じて入力しましょう。
エピソードごとに画像を設定できます。エピソードのアートワークとして表示されるものです。設定しない場合はポッドキャストのカバーアートが表示されます。
通常は1つのシリーズとしてシーズン番号を設定し、エピソード番号が毎回増えていくことになります。エピソードの種類は「フル」「トレーラー」「ボーナス」があり、通常は「フル」を選びます。
「トレーラー」は予告の場合、「ボーナス」は追加コンテンツに選びます。細かい使い方は別の機会に取り上げます。
ここで、ポッドキャストの設定が済んでいれば更新は完了ですが、そもそものポッドキャストの設定ができていない場合は、ここで設定します。今回初めてアカウント登録した場合は設定していくことになります。これは初回だけですので次回からはスキップされてすぐに公開されます。
まずはポッドキャスト名とURLを決めていきます。「今はまだ結構です。」をタップするとエピソードは公開されず、下書きとして保存されます。公開したい場合は入力して「この名前とURLを使う」をタップします。次にポッドキャスト番組の説明文を入力して「この説明を使う」をタップします。
次にカバーアートを選びます。アートワークとも呼ばれるものです。「写真を検索」では、無料で使える画像を検索して選ぶことができます。「画像をアップロード」では、スマートフォン内の画像を選ぶかカメラで撮影して設定できます。ここでは「Anchorに選んでもらう」をタップします。
Anchorが無料で選べる画像から1つを選んでくれます。ズームしたりトリミングして決定したら「続行する」をタップして次に進みますが、左上から前ページに戻り、もう一度選び直してもらうこともできます。気に入るまで何度か試しても良いでしょう。
次にカバーアートの画像にテキストを追加する画面になります。「テキストを適用」をオンにすると、ポッドキャスト番組タイトルが画像内に表示されるはずですが、ここで問題なのが、現状では日本語が表示されないようです。
右側は番組タイトルに英字を使った場合です。英語の番組タイトルであれば表示されるようです。Tipsとしては、番組タイトルは後から変更できるので、カバーアートに追加したい番組タイトルにしてカバーアートを作成後、番組タイトルを日本語のものに戻すということでテキストを利用できます。
次にカバーアートを確定します。画像の右上にあるAnchorのロゴは「カバーアートにAnchorロゴを表示する」をオフにすると消すことができます。カバーアートを端末にダウンロードもできます。
続行すると、最後にポッドキャスト番組のカテゴリーと言語を選んで続行します。
公開の確認画面です。「公開する」をタップするとAnchorでは公開されます。次の画面でSpotifyへの配信が開始され準備ができたらお知らせすると表示されます。
Spotify内で検索されるようになるまでは数時間かかりますが、ページ自体はすぐに表示されるようになります。
以前はSpotify以外のプラットフォームにもAnchorが自動で登録をしてくれましたが、現在は自身で登録する必要があります。配信後に「RSSフィードを有効にしますか?」と表示されますが、ここで「有効にする」を選択します。「まだしない」を選ぶと、AnchorとSpotify以外には配信されません。
RSSを有効にすると、RSSフィードが作成されます。コピーして各プラットフォームに登録をしていくことになります。プラットフォームによっては、Apple Podcastsに登録したら自動的に表示されるものもあります。
Spotifyのページを確認するには、「あなたのポッドキャスト」のタブを開き、右上の3点メニューから「ポッドキャストの利用可能状況」を開きます。SpotifyをタップしてリンクURLをコピーし、SpotifyのページURLを確認できます。
パソコンのブラウザなどで確認するとSpotifyに配信されていることが確認できます。
いかがでしたでしょうか。
ほとんどの情報が後から変更可能ですので、少し試してみる感覚で進めていくと、30分足らずで新しくポッドキャストを作成してSpotifyに配信するところまでできてしまいます。
今回は簡単に録音して配信する手順を紹介しましたが、他にもAnchorでできることはたくさんあります。知りたい機能などがあったらお知らせください。
コメント