これまでAnchor(アンカー)の紹介と、Anchorアプリでポッドキャスト番組を作成する方法、ポッドキャスト視聴アプリで聴く方法を紹介してきました。今回は、Apple Podcastsに番組を登録し、検索してもらいやすくする方法を解説します。
以前は、Anchorが自動的にApple Podcastsに登録申請してくれていましたが、現在は自分で登録するように変わっています。少し手間はかかりますが、Apple Podcastsの利用者は多いので、登録しておいたほうがよいでしょう。
Apple Podcast Connect にアクセス
Apple Podcastsへの登録は、専用の管理画面「Apple Podcast Connect」から行います。複数のポッドキャストを登録することもでき、ポッドキャストの管理とアクセス解析などが行うことができます。まずは下記のURLからログインしてみましょう。
https://podcastsconnect.apple.com/
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Podcast Connectには Apple IDでログインします。これまで、MacやiOS端末を使ったことがあれば、既にお持ちのApple IDでサインインできます。
Apple IDを持っていない場合は「作成はこちら」をクリックし、Apple IDを作成します。メールアドレスがApple IDになります。
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既にApple IDをお持ちの方が初めてPodcast Connectにアクセスすると、次のような画面になります。「はじめに」をクリックしましょう。
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アカウントの設定画面になるので、管理しやすい「アカウント名」を入力します。「アカウントの種類」は、米国国税庁に法人または組織として登録している場合は「法人」を選択しますが、それ以外は「個人」を選択します。
なお、Podcast Connectは複数人で番組の管理ができるので、管理者個人のApple IDで構いません。サービス規約を読み、「内容に同意します」にチェックして「保存」をクリックします。
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新しくApple IDを作成した場合など、次のようにApple IDのアクティベートを求められる場合があります。アクティベートには同じApple IDでサインインしたパソコンやスマートフォンなどの端末が必要になります。
紐付けする端末でミュージック(またはiTunes)アプリを起動し、同じApple IDでサインインするとアクティベートすることができます。
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無事にアカウントの設定が完了すると、次のような画面になります。
番組を登録するとここに並ぶようになりますが、まだ何もない状態ですので「番組を追加」をクリックします。
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ポッドキャスト番組を追加する
まずは「番組タイプの選択」です。Anchorで作成した番組などを追加する場合は1つ目の「RSSフィードがある番組を追加する」を選びます。Anchor以外の場合もRSSフィードのURLが分かるものであれば、どんなものでも登録できます。
2つ目の「RSSフィードがない番組を追加する」は、Apple Podcastでのみ配信される番組を作成するときに選びます。この場合、エピソードの更新もPodcast Connectから行うものになります。
選択したら「次へ」をクリックします。
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入力欄にポッドキャスト番組のRSSフィードをペーストします。正しいRSSフィードのアドレスをペーストしたら「追加」をクリックします。
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Anchorの場合は、Anchorのサイトにログインし、右上の「設定」から「ポッドキャストの利用可能状況」を選び、「RSS配信」の欄に記載されている「RSSフィード」をコピーします。
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正しく追加されると、Podcast Connect内に番組名などが表示されます。この状態ではまだ下書き状態で、番組詳細もすぐに表示されないので、数分待ってページを再読み込みします。
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アートワークなども表示されたら、「更新頻度」をプルダウンから選びます。配信頻度は正確なものでなくても良いですし、後から変更もできるので、一旦どれかを選択しましょう。
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次に下にスクロールして、「コンテンツ配信権」を選択する必要があります。
他の人が作った楽曲や音源、音声を含まない場合は1つ目を、含んでいても許可が取れていたり、権利的に問題ない場合は2つ目を選択します。
ほかの人が作った楽曲や音源、音声を含み、そのコンテンツの使用許可が取れていない場合、知的財産を侵害することになるため、配信してはいけません。したがって、Apple Podcastには登録できません。
連絡先の登録はオプションになっていますが、Appleに問い合わせをする時などに役立つので、登録した方が良いでしょう。メールアドレスはApple IDとは違うものを設定しても構いません。
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更新頻度とコンテンツ配信権を選択したら、公開することができるようになります。ページの上部に戻って「保存」をクリックして「公開」ボタンを押すと公開され、ステイタスが「下書き」から「公開済み」に変わります。
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「番組詳細」の中に記載された「Apple Podcast URL」へアクセスすると番組のページが表示されますが、表示されるまで少し時間がかかります。しばらく時間を置いて確認するとページが作成され、Apple Podcastのアプリなどでも表示されます。
Apple Podcastの中で検索されるようになるには、さらに少し時間はかかりますが、これで登録は完了です。
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このように、Apple Podcastへの登録申請は自分で行う手間がかかるようになりましたが、待ち時間が短縮されて、その日のうちに公開できるようになるというメリットもあります。
次回はAmazon MusicやGoogle Podcastへの登録を紹介します。
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