前回、ポッドキャストをGoogle PodcastsとAmazon Musicに登録申請するところまで解説しました。やってみた方は、自分の番組を見つけられたでしょうか。Amazon Musicの場合は登録が完了するとメールでお知らせがくるので、それを確認してみてください。
Amazon Musicは承認時間が早く、登録されるとAudibleでも検索して聴くことができるので便利です。
Apple Podcastsと同様に、Anchorにログインして「設定」の「ポッドキャストの利用可能状況」へアクセスし、Google PodcastsとAmazon MusicのURLを入力しましょう。そうすると Anchorの番組ページにアイコンが追加されるのが確認できます 。
この他に、Overcast、Castbox、Pocket Casts、RadioPublic、Stitcherというサービスに登録すると、Anchorの番組ページにアイコンを表示することができるようになります。これまでと同様に、RSSフィードを各サービスに申請して登録しておくと良いでしょう。
Spotifyの管理画面を使ってみる
Anchorに登録すると、親会社であるSpotifyに申請しなくても自動的に配信されるようになります。しかしSpotify上でどのくらい聴かれているかを確認するには、Spotifyの監理画面「Spotify for Podcasters」へ登録する必要があります。その手順について説明しましょう。
Spotify for Podcasters へアクセスし、「GET STARTED」をクリックします。
リスナーとしてSpotifyを使っている場合は、そのアカウントでログインします。初めての場合は「SPOTIFYに登録する」をクリックします。FacebookやApple、Googleのアカウントで始めることもできます。
初めてログインした際、利用規約の確認があるため、チェックをして「I ACCEPT」をクリックします。
表示が英語となりますが「GET STARTED」をクリックします。
Anchorのサイトの「ポッドキャストの利用可能状況」にある「RSSフィード」をコピーし、「Link to RSS feed」にペーストすると、英文ですでにポッドキャストが登録されていることが表示されますので「NEXT」をクリックします。
アートワークなどが正しく表示されていれば、「NEXT」をクリックします。
次に、画面中の「SEND CODE」をクリックすると8桁のコードがメールに送信されます。
メールで送られてきたコードを入力して「NEXT」をクリックし、プルダウンで、「国」「言語」「カテゴリ」を選択し、サブカテゴリを3つまで選んで「NEXT」をクリックします。英語表記が続きますが、必須項目なので選んでいきましょう。
次のページで内容を確認して「SUBMIT」をクリックします。
無事に登録が完了すると、すぐに管理画面でリスナー数などを確認できるようになります。データの一部はAnchorの管理画面からも確認できるようになっていますが、Spotifyだけのユーザーを確認したい場合などは、こちらを参照するといいでしょう。
間違えて登録してしまった!そんなときは?
各サービスに登録後、Anchorの「ポッドキャストの利用可能状況」で各サービスでの番組URLを入力しますが、ここで間違えたURLを入力してしまうことがあるかもしれません。
じつは、一度入力して「プロフィールに追加」をクリックするとURLの変更ができなくなってしまいます。間違えたURLを入力してしまうことがあるかもしれません。その場合は、Anchorのサポートに連絡しましょう。
「設定」の中の「ヘルプ」をクリックします。
英語のサポートページが出てきてビックリするかもしれませんが、右上から言語を日本語に切り替えてみましょう。
このページでは、Anchorの使い方やよくある質問を調べることができます。分からないことがあったらここで調べましょう。ただ、各サービスのURLを変更したいという質問に対する答えは、ヘルプ内に記載がありそうにありません。英語での対応になりますが「Message Us!」をクリックするとチャットが開くので、チャットで相談しましょう。
最初にメールアドレスを入力するとチャットが始まります。途中からメールでのやり取りに変わるかもしれません。私は翻訳しながら英語で問い合わせましたが、日本語で問い合わせても対応してくれるようです。
問い合わせをすると担当がついて問題解決をサポートしてくれます。実際にStitcherのURLを間違えてしまったので「Wrong URL at stitcher rss.」と送信したらサポートでURLを直してくれました。
他のサービスからAnchorに引っ越したときなどもデータの移行などでサポートのお世話にいなることもあるので、ヘルプを活用しましょう。
ポッドキャストを止めるときの注意点
ポッドキャストの始め方を数回に分けて案内しましたが、今回は止める方法もお伝えします。
Anchorのサイトで「設定」から「設定の更新」を選びます。ここでは、ポッドキャストの番組名や説明文、アートワークの変更などもできますが、一番下までスクロールします。
Anchorのポッドキャストを止める場合、次の2パターンがあると思います。
- Anchorから他のポッドキャスト・サービスに引っ越す場合
- ポッドキャスト自体止めてしまう場合
1の場合は「ポッドキャストのリダイレクト」欄に新しいサービスでのRSSフィードを「URLのリダイレクト先」に入力します。すると、リスナーは自動的に新しいURLに転送されるようになります。同時にApple PodcastsやGoogle Podcasts、Amazon Musicなどの登録申請したサービスで、RSSフィードを変更する必要があります。
各サービスのRSSフィードを変更するだけではすぐに切り替わらないので、リダイレクトをしておきましょう。そうすれば、リスナーさんは意識せずにスムーズに切り替わることになるはずです。引っ越し後、しばらくしたらAnchorのアカウントを削除しても良いでしょう。
引っ越しをして時間が経った場合、またポッドキャスト自体を止めてしまう場合はAnchorのアカウントを削除することになります。「アカウントの削除」をクリックします。
「アカウントの削除」を行うと、Anchorにアップロードした音声などはすべて削除されてしまい、復元することはできません。
ここで注意点は、AnchorとSpotifyの情報はこの操作で削除されますが、登録申請したApple PodcastsやGoogle Podcasts、Amazon Musicなどの情報も削除しなくてはいけません。問題は、登録申請しなくても勝手に登録されてしまうプラットフォームがあることです。
ポッドキャストはマルチプラットフォームへの配信ができるオープンな仕組みですが、一方、公開されたコンテンツはある程度自由に使われてしまいます。中には、ポッドキャストがなくなってもずっとデータが残ってしまうサービスも存在してしまいます。これらのサービスからデータを削除したい場合は、個別に連絡して削除を依頼するしかないのですが、すぐに対応してもらえるかは保証がありません。
つまり、一度公開したポッドキャストのコンテンツを完全に削除することはとても困難ということになります。これは、Anchorのサポートに連絡しても対処してもらえるものではないようです。公開したポッドキャストは、完全に削除することは難しいということは覚えておきましょう。
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