秋葉です。SNSでバンワークに関する疑問を募集したところ、たくさん集まりましたので、順番に答えています。今回は、「暑いときの対策は?」という質問に答えます。
これはとても難しい質問で、まだ正解はわかりませんが、今のところ「涼しい場所に避難する」のが最適解だと思っています。
我が社のハイエースは、熱対策として天井と壁面にシンサレートという断熱材を入れていますし、窓にはサンシェードを貼り付けています。それでも、夏の日中には40度を超えてしまい、とても車内で仕事することはできません。ただし、条件によっては対策できることもあるので、順にリストアップしていきます。
【日中の車内を冷やすには】
車を停める場所に日陰がある場合は、迷わず日陰に停めること。これだけでも、車内温度の上昇はかなり抑えられます。あとは、バックドアやスライドドアを全開にして、サーキュレーターなどを使って冷たい空気を車内に取り込むようにします。キャンプ場などでは、この方法がかなり有力です。
※この場合、虫対策として開口部には網戸を取り付けておく必要があります。
日陰がない場合、その場所で対策できることは少ないので、車の外に逃げます。僕の場合は、エアコンが効いている快活クラブなどに避難して仕事をするようにしています。イオンやファミレスに避難するというのもアリだと思います。
カンカン照りの日、外気温が35度(車内は40度超え)という条件でスポットクーラーを使ってみたことがありました。確かに涼しい風は出てきますが、車内の温度を下げるには力不足です。冷やした空気はどんどん暖められてしまい、車内温度が下がることはありませんでした。家庭用エアコンを搭載できるのであればもう少し期待できるとは思いますが、その場合、室外機の設置場所やコストなども考える必要もあります。
場所を移動できるのであれば、標高が高い場所か、北上するのが正解。8月は長野の清里や白馬に行って、快適に過ごしました。これはもう、間違いありません。ただし標高が高い場所は、夜になるとぐっと寒くなるので、車中泊する際は念のため毛布や寝袋などを用意しておくと安心です。
【夜の車内を冷やすには】
繰り返しになりますが、移動できるのであれば標高が高いところに移動するのがお勧め。気温がさほど高くなければ、窓やバックドアを少し開けておくだけで快眠環境が整います。バックドアを少しだけ開けたいとき、ドアストッパーを使うと便利です。
電源が使えるキャンプ場やRVパークを利用できるのであれば、スポットクーラーが有効です。もちろんポータブル電源でも動かすことはできますが、スポットクーラーの消費電力はとても大きいため、1〜2時間で止まってしまいます。その点、電源が用意されている場所であれば、安心です。その場合、吸排気のことなどもきちんと考え、冷たい空気を冷やし、暖かい空気は車外に排熱する工夫が必要になります。
僕が選んだのはNAVICの「クレクール3」。これを選んだ理由は、価格が安くてちょっとしたDIYで吸排気の問題をクリアできるから。DIYが面倒な場合は、この夏話題になった「EcoFlow WAVE」などを購入するとよいでしょう。比較的簡単に設置できます。
暑さ対策は以上です。バンワークをする中で実際に経験したのは、寒さ対策はなんとかなるけど、暑さ対策はなかなか難しいということ。スポットクーラーには期待大ですが、現在発売されているラインナップを見ると、やはり消費電力が気になります。例えパワフルなクーラーを用意しても、暑い時間帯にエアコンを稼働させ続けるだけの電源を確保する必要があるからです。これらは今後の技術革新で大きく進化していくとは思いますが、現状では解決がなかなか難しい問題だと思います。
なお、車のエアコンを使えばいいという話も聞くことがありますが、僕は使用しないようにしています。同じ駐車場に停めているほかの車の方から「迷惑行為」と受け取られた場合、その場所で車中泊すること自体がNGになるケースもあるようです。多くの人が車中泊やバンワークができるように、周囲に配慮しながらバンワークを続けていきたいと思います。
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