東京・上野の東京国立博物館で開催されている「東京国立博物館創立150年記念特別展 国宝(以下、略して国宝展)」に行ってきました。
この国宝展、東京国立博物館が所有する国宝89件をすべて公開するということで予約が殺到し、チケットが入手できない状況が続きました。そんなわけで私たちも予約できず半ば諦めていたのですが、会期延長されたおかげでチケットを予約することができました。
国宝展の見どころはいろいろありますが、個人的に狙っていたのは「麗子微笑」という岸田劉生の作品。よく教科書で見た、あの絵です。
教科書でこの絵を見たとき、ちょっと異様な雰囲気を感じていました。しかしネットの情報によると、実際にこの絵を見た人は「かわいい」と感じたとか。本当に?と半信半疑でしたが、作品の前に立つと確かにその通り。この少女の表情がとても柔らかく、明るく見えました。特に驚いたのは、肩にかけているストールの質感。とても立体的で鮮やかな模様に惹かれました。
もうひとつ印象的だったのは、これ。
「摩耶夫人および天人像」という群像。実物はわりと小さくて、ぱっと見て「お祭りで踊っている女性」と思ったのですが、実は腋から釈迦を産んでいるところなんだそうです。よく見ると、たしかに腋から釈迦が顔を出しています。それにしても、腋から赤ん坊を産むなんて痛そう……。
ほかにも見たいものはいろいろあったのですが、会場では見当たらず。あとでホームページの案内を見ると、会期延長に伴い、一部の作品は展示できなくなったとのこと。ああ、残念。納涼屏風図、もう一度見たかったな……。
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