災害時に必要なポータブル電源とは

レビュー&コラム

井上です。この時期、防災が気になるようになりました。言うまでもなく、1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災と、1011年3月11日に起きた東日本大震災の影響ですね。毎年1月から3月は、なんとなく気持ちがザワザワします。備蓄品をチェックしたり、防災対策を見直したり。

最近気になっているのは、ポータブル電源の話。仕事の関係もあって、メーカーにお話を聞いたりしています。そのお話によると、防災用にポータブル電源を準備する場合、各家庭によって必要な電力量は違ってくるとのこと。もちろん、避難所で過ごす場合と自宅避難する場合でも違ってきますね。ちなみに東京都防災ホームページによると、在宅避難が推奨されているようです。

そこで私は、わが家をモデルにシミュレーションしてみることにしました。わが家は夫婦2人暮らしで、自宅で避難するとします。停電期間は場合によってさまざまで、1週間から10日という話もありますが、とりあえず3日と考えてみます。その間、スマホ充電や湯沸かしポット、夜間の照明などを使うとすると、必要な電力量はだいたい630Wh前後。夏や冬の季節対応を含めて考えると、さらに1000〜3000Whほど必要になります。とすると、3日で3630Whという大容量ポータブル電源が必要ということに。さらに停電が延びるとすると、もっと大容量の電力が必要です。さすがにそれは無理がある……。

↑こういうモンスター級のポータブル電源を導入するという手もあります。なんと容量3,600Wh、エクストラバッテリーをつけると最大21,600Whですって……

とすると、次に考えるべきはいかにして充電するかと言うこと。ソーラーパネルがあり、それが設置できる場所があれば(ガラス越しの充電は効率が低下するそうで、直射日光を受けられる場所が必要だそうです)、かなり期待できそう。ポータブル電源のDC入力スペックにもよりますが、効率よく電力が供給できる組み合わせを考えながらソーラーを導入するのもありかなと。

↑最初からこういうセット商品を買っておくというのもあり

防災と聞くと、つい食糧や水の備蓄に目がいきがち。もちろんそれらもとても重要ではありますが、今の時代を生きていく上で、電力およびネットの確保はとても重要です。この機に、ちょっと考えてみてはいかがでしょうか。

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。

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