【家族を支える】高齢の親が使う携帯電話とは

暮らし

親が使うガラケーを購入することにしました。僕の父親は昭和11年生まれで今年の誕生日で87才になります。年齢の割に元気なのですが、昨年、肺がんになり下葉を切除。コロナ禍ということもあり、面会はできず連絡も取れない状況になりました。

僕の親はテクノロジーに弱いため、連絡手段は固定電話のみ。携帯電話は持っていません。以前、PHSを持っていたことがあるのですが「使いこなせない」という理由から解約してしまいました。そのため、入院中は公衆電話から連絡が来るのを待つしかないという状態になりました。この時から連絡手段が必要だとは考えていたのですが、先日、それを決定づけることが起きたんです。

ある朝、固定電話から「父親の具合が悪くなり、うずくまったまま立てなくなったのでこれから救急車を呼ぶ」という連絡がありました。その後、連絡は途絶えてしまったので「どの病院にいるのか」「症状はどうなのか」ということがわからないまま不安な時間を過ごしました。夕方になって母から連絡があり、「公衆電話が見つからず、連絡できなかった」とのこと。しっかりと探せば公衆電話は見つかったはずですが、具合が悪い父親を心配する中で探すことができなかったのだと思います。

検査の結果、父の体に特に問題は見つからず、その日のうちに帰宅しましたが、こういったことはこれからどんどん増えていくと感じました。これまでは「携帯電話がなくても困らない」という話を聞いて僕も納得していましたが、そのときから状況は大きく変わっていると感じ、携帯電話を買うことにしたんです。

その際、携帯電話の機種を選定するポイントを絞り込みました。先述の通り、僕の親はテクノロジーに弱いので、最も重視したのはわかりやすいインターフェースです。シニア層向けの「かんたんスマホ」は、タッチ操作ということで除外しました。具体的には、以下の通りです。

  • 音声通話のみ
  • メールやネットなどは不要(使わない)
  • 1とか2とかボタンを押せばすぐに、通話できる(電話帳機能とかきっと使わない)
  • 液晶画面のタッチは上手く操作できないのでNG
  • 可能であれば今どこにいるのかわかるといい(GPSとか?)
  • 窓口でいろいろと質問できる

条件だけ見るとドコモのキッズケータイでもいいかなと思ったのですが、ドコモのキッズケータイの場合、利用者が申し込み時点で12才以下であることが条件です。そのため、87才の親は申し込めません。

こういったことを検討した結果、ドコモのガラケーを購入することにしました。これから最低限の使い方は覚えてもらわなくてはいけませんが、とりあえず連絡手段を確保できました。もしもの時の手段としてだけではなく、普段からのコミュニケーション用としても活用していこうと思っています。

秋葉 けんた

秋葉 けんた

IT系のライティングを担当。 書籍、雑誌、業界誌やWebコンテンツなど、コンシューマからB2Bまで幅広く執筆。また、広告やカタログ、導入事例といった営業支援ツールの制作にも携わる。年間におよそ200件の原稿を執筆。●これまでの主な仕事 PC/周辺機器(CPU/DVD・BD・HD DVD/LCD/プリンタなど)、基幹システム(CRM/ERP/SFA/SOA/帳票など)、ストレージ(SAN/NAS/LTO/SASなど)、セキュリティ(BIOS/UTM/情報漏えい対策/デザスタリカバリ/内部統制・コンプライアンス/ネットワークセキュリティ/メールセキュリティなど)、ネットワーク(KVMスイッチ/グループウェア/サーバ/資産管理/シンクライアント/ホスティングなど)、その他(.NET/BI/カタログ/各種戦略/導入事例/パートナー取材など)…ほか、多数執筆。●連絡先 メール:kenta@office-mica.com

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

マイカのニュースレターに登録

* = required field
TOP

お問い合わせ

CLOSE

お問い合わせ